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リハビリテーション学部_言語聴覚士



JA静岡厚生連遠州病院 古橋万莉子さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 当院では、ICUを含む急性期・亜急性期の発症間もない患者様に対して言語聴覚療法を行っています。急性期では日々の変化が大きく、昨日まで意識が無かった方が「おはよう。」という言葉を発したり、口から一切食べることができなかった方が2週間後に食事ができるようになったりと患者様の変化に感動する毎日です。また急性期で働くとはじめての食事やはじめての言葉など障害を持った方の「はじめて」に関わることができます。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 私は、元々維持期の病院に勤めていました。患者様の最期に立ち会えるのは光栄なことだと感じる反面、「勉強不足で何もできなかった」、「もっと知識があれば患者様のためにできることがあったのではないか」と感じることが増えていきました。その際に急性期であればリスク管理、疾患の知識などをより深く勉強することができると大学の先生にアドバイスをいただき、この領域で働くことを決心しました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 現在は主に脳血管障害による摂食嚥下障害、失語症、構音障害、高次脳機能障害を持つ患者様に関わっています。私は元々維持期にいたため終末期への支援について考える機会が多く、ST領域でがんを患った方に対するリハビリテーションを行いたいと考えています。そのために「がん患者リハビリテーション」の資格取得を目指しています。また、大学の頃からの夢だった小児領域に対してのリハビリテーションを行いたいと考えています。

後輩へのメッセージ
 就職先の選択は、人生の中でとても大切な分岐点だと思います。私も大学生の頃は、就職先について悩んだ経験があります。学生生活で信頼できる人を見つけ、就職先を選ぶ際にはたくさん悩み、たくさん相談して、自分らしくいられる環境の職場を選んでください。また、就職先を選ぶ際には優先順位を作り、自分が仕事に対して何を一番優先させたいのかを決定しておくと希望の就職先を見つけることができると思います。

甲府城南病院 橋本晃典さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 当院の回復期では、脳血管障害の急性期治療を行った後に、さらに医学的・社会的・心理的なサポートを必要とする患者様に対し集中的なリハビリテーションを提供しています。患者様やご家族との関わりもより深くなり、本人、家族、医療従事者が一丸となって自宅退院や復職など目標達成に向けて頑張れることが魅力です。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 私は学生時代から失語症や高次脳機能障害等のコミュニケーション障害に興味を持っており、その治療に関わりたいと思っていました。患者様とじっくりと信頼関係を築きながら、より機能的なリハビリテーションを提供できる環境を考え、脳血管疾患を中心とした回復期に進もうと思いました。また、患者様と関わりながら回復していく喜びを共有したいと思ったこともこの領域に決めた理由のひとつです。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 自己研鑽を怠らず、患者様やご家族の信頼が得られるようなより良い治療を提供していきたいと考えています。その為にも、日々の目標を達成するために必要な臨床技術を向上させていくことはもちろん、自分自身の人間力を高めていきたいと思います。同時に、新たなステップとして認定言語聴覚士の取得も視野に入れています。また、今後病棟で趣味のピアノ演奏を活かした活動もできたらと思います。

後輩へのメッセージ
 私がそうであったように、自分の進路に迷いがある人も多いのではないかと思います。「病院で働きたい」といっても、急性期・回復期・維持期等、リハビリの内容や対象となる患者様の心身の状態は大きく異なります。いずれの道に進んでも、その道で患者様と共に日々積み重ねていくことで、新たな目標が見えてくるのではないでしょうか。あなたと出会う患者様が少しでも笑顔を取り戻せるように一緒に頑張っていきましょう!

天竜すずかけ病院 伊藤千紗さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 当院は、回復期病棟、医療療養病棟、介護医療院、地域包括ケア病棟と多岐にわたる病棟編成で患者様の多様なニーズに合わせた医療やリハビリテーションの提供を行っています。言語聴覚士としては、成人に対し言語訓練や高次脳機能訓練、摂食訓練を行っています。反応がない患者様に反応が見られるようになったり、食べられなかった方が食べられるようになったりすることや患者様の笑顔が見られたときにやりがいを感じています。それだけでなく、最期を看取る際に患者様本人やご家族の希望の最期となるようにサポートできることもやりがいのひとつと感じています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 私自身幼い頃話すことができず、言語の教室に通っていたことがありました。しかし、今ではその分を取り戻すように人とコミュニケーションを取ることが大好きです。自分と同じような境遇の方に対して、何かできないかと思い言語聴覚士を目指しました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 患者様が住み慣れた地域で再び生活ができるよう患者様の思いに寄り沿ったリハビリテーションの提供を目指しています。そのために、日々の臨床に必要な知識を増やすだけでなく、患者様やご家族様の思いの傾聴、他職種との情報共有を心掛け、退院支援に繋げていきたいと考えています。

後輩へのメッセージ
 勉強や実習等上手くいかない事や辛い事もあると思います。でも、患者様の笑顔をみると自分まで嬉しく、幸せな気持ちになります。そして、「頑張ってきてよかったな」、「もっと頑張ろう」という気持ちになれると思います。笑顔を忘れずに頑張ってください。

聖隷三方原病院 小池礼さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私が働いている聖隷三方原病院は、急性期の総合病院です。脳神経外科以外にも内科や外科など様々な科からSTの処方があります。摂食嚥下障害、失語症、構音障害、高次脳機能障害等、様々な障害に対するリハビリを行っています。また発症間もない状態から患者様と関わることができ、急速な症状の変化を間近で感じることが出来ます。患者様が出来るようになったことが一つでも増えると、とてもうれしくやりがいを感じます。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 私がSTになるきっかけをくれたのは祖母でした。ALS(筋委縮性側索硬化症)という難病にかかり、全身の筋力は衰え、口からご飯を食べることも難しくなっていました。食べることが大好きだった祖母は最期まで常食を食べることを希望しました。その希望を少しでも叶えるために検査やリハビリをしてくださったのが、STの先生でした。希望の物が食べられた時の祖母の笑顔が印象に残り、私も一人でも多くの患者様を笑顔にしたいと思いSTを目指しました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 日々の臨床の中で、情報収集や観察・評価から根拠に基づいた訓練の立案に難しさを感じています。今後は徐々に担当患者様の病態や重症度の幅も広がり、必要とされる知識も増える事が考えられます。そのため、日頃から情報収集を大切にし、得られた情報から考えられることを細かく分析してから臨床することを心掛けます。また、勉強会や学会などに積極的に参加し、知識を増やしていきたいです。

浜松北病院 飯田衛さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 当院では主に摂食嚥下障害、高次脳機能障害、失語症、構音障害の患者様を対象に言語療法を行っています。仕事のやりがいを感じるのは患者様が変化された時で、最近だと顔面神経麻痺の改善が徐々に見られ、表情が明るくなったり笑顔が増えたり、意思疎通がしやすくなったりと日常生活場面での変化を目にすると嬉しく思います。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 私は今年で言語聴覚士となり3年目となりますが、まだまだ自分の力不足を感じることも多くあります。今後も学会や勉強会等を積極的に参加し、より理解を深めていきたいと思っています。患者様のために臨床に励みつつ、近々学会での発表を行うことができればと思っています。

後輩へのメッセージ
 学生時代の「授業」「実習」「生活」が社会で働くことや臨床でとても大切になると感じています。「患者様のためになる言語聴覚士になりたい!」と思っている方は日々の授業はもちろん、課題についてよく考えたり先生や友達との関わりを大事にしたりすることが今後につながっていくと思います。

西山病院 山本梨花子さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 現在は、慢性期病院である西山病院グループの言語聴覚士として勤務しています。当グループは30年以上の歴史がある病院ですが、これまで言語聴覚士は配置されていませんでした。私は言語聴覚療法部門を立ち上げから携わり2年半が経過しました。慢性期病院だからこそ「最期まで口から食べること」を支援する必要があります。食べることは生きる喜びであり、生きるエネルギーです。他の病院で、もう口からは食べられないと診断されて当院へ転院された患者様に対してもう一度少しでも口から食べられないか評価し摂食嚥下リハビリを行っています。最近では4年ぶりに口から食べることが出来た患者様もいました。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 高校2年生で進路を考えた時に「人の役に立つ仕事につきたい」「リハビリというと理学療法士や作業療法士は有名だけど、言語聴覚士は知らない。」「よし、言語聴覚士になろう。」というのが私の正直な言語聴覚士になったいきさつです。言語聴覚士の仕事を深く知らないまま聖隷クリストファー大学へ進学しました。大学の先生方との出会いにより、言語聴覚士の魅力を知り、学べば学ぶほどこれからの時代に絶対必要な仕事であることを感じました。今年で言語聴覚士になって7年目ですが、あのとき言語聴覚士を選んで良かったと思っています。

後輩へのメッセージ
 言語聴覚士は患者様の心を読み取り、その気持ちに寄り添い、一緒に頑張る姿勢が一番大切だと思います。「患者とセラピスト」ではなく「人と人」として信頼関係を構築し向き合うことで、上手くいったときには患者様と同じ気持ちで喜びを共有出来る感動の多い仕事です。慢性期病院は患者様の入院期間が長いため、より深く患者様と関わることが出来ます。慢性期病院でしかできない「最期まで食べることを支える」「地域を支える」ことにも興味を持って頂けたらと思います。

浜松市リハビリテーション病院 滝浪綾乃さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 失語症、構音障害、高次脳機能障害、嚥下障害の方を対象にリハビリテーションを行っています。特に食べたり飲んだりする「嚥下機能」の改善に力を入れており、バルーン法やt-DCS(経頭蓋直流電気刺激)装置などを用いた専門的な訓練を行っています。毎週の嚥下カンファレンスでは、医師や看護師など多職種で患者さんの治療方針を話し合います。チームの協力で患者さんに改善の兆しが見えた時、この仕事を選んで良かったと感じます。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 学生時代に、将来について考えたとき、「人の役に立ちたい」「人を喜ばせるような仕事がしたい」という意志のもと、じっくり話をしながら患者さんと関わることができる言語聴覚士を選びました。生活の中でも「食べること」「話すこと」で困っている人は多く、その手助けができる、とても価値のある仕事ができると思いました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 浜松市リハビリテーション病院は、嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査を実施することができ、院長である藤島一郎先生をはじめ、リハビリ専門医に相談しやすい職場です。嚥下機能改善のための手術を見学する機会もあります。このような言語聴覚士として恵まれた環境で、臨床経験を積み、誰からも信頼されるセラピストを目指します。また、「1年に一回は、学会発表をする!英語の論文を読む!」と目標を立てています。

後輩へのメッセージ
 言語聴覚士になって6年目になりますが、今でもうまくいかずに落ち込む日もあれば、達成感に満ち溢れる日もあります。「人と関わる仕事は、毎日が違って、感動することが多い職業である!」と、今になって改めて思います。また、当院の言語聴覚士のうち、6名が聖隷の卒業生です。お互い切磋琢磨し、励まし合いながら、楽しく仕事をしています。後輩の皆さんには、臨床実習などで現場のおもしろさをお伝えしたいです。

三方原ベテルホーム 原栄梨さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 現在私が働いている介護老人保健施設では、嚥下障害や認知症をお持ちの方に関わる機会が多くあります。仕事のやりがいを感じるのは利用者様が在宅復帰された時や変化された時で、表情が明るくなったり笑顔が増えたり、意思疎通がしやすくなったり食事中のムセや痰絡みが減少したりと日常生活場面での変化を目にすると嬉しく思います。またそれをご本人やご家族が実感して喜んでくださることも、やりがいの一つだと感じています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 元々医療に関心があったことに加え人とコミュニケーションを取ることに楽しさを感じていたことから、それらに関わる仕事がしたいと思いこの職種を選択しました。またSTの仕事について調べるうちに摂食嚥下に深い興味を抱いたことも理由の一つです。そして実習先で良い先生方に恵まれ理想のST像を思い描けたこと、実際の臨床場面を見せていただき憧れや魅力を感じたことが、自分の中の“なりたい”という思いを強くしました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 現在介護老人保健施設での看取りが増えつつあるため、人生の最期という大事な段階にその方にできるだけ食べたい物を口にしていただけるように、そしてできるだけ満足していただけるように支援をするということが重要な役割の一つのように感じています。慎重に進めなければならない部分でもあり課題は多いですが、今後多職種と連携し安全面に配慮しながら、ご家族も含めた食支援をしていけたら良いと思っています。

後輩へのメッセージ
 就職先を選択するにあたり、まず自分の長所や短所・性質を知ることが重要だと思います。また経験や学びはもちろんのこと、目標や自分が理想とするST像を持つことも将来に関わることだと思うため、一回一回の実習を大切にしていただきたいです。そしてSTとして働かれるようになってからも同期生や仲間との繋がりを大事にして、お互いに励まし合い助け合える関係を続けていっていただけたらと思います。

東京慈恵会医科大学附属病院 山田実李さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私の勤務する病院は、ICUやSCUを備えた急性期医療を行う特定機能病院です。また、臨床・教育・研究の3本柱を掲げつつ、常に患者様を軸とした診療を行っていることも特徴です。臨床では脳卒中や神経系の難病等、様々な疾患を対象とし、患者様へリハビリを提供していく中で、自分自身の知識や技術を向上させることもできる環境です。臨床で湧いた疑問を基に、研究を行うこともできる点が魅力です。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 臨床実習を通して、患者様に関わる上で、病気発症直後の状態や回復の過程を理解することが大切だと考えたからです。どんな経過を辿ってきたのか、どんな不安を抱えていたのかを知ることが、患者様の理解に繋がると思いました。また、患者様と一緒にリハビリに取り組み、一歩ずつ前進した時の喜びを共有できることが魅力だと感じました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 希少症例の患者様を担当させていただく機会が多いため、病態や経過、訓練についてまとめ、症例報告として学会等で発表したいです。そして他病院で働くSTの方々と情報共有やディスカッションをし、より症例について考えを深めることができればと思っています。

浜松市リハビリテーション病院 夏目裕希さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 「話すこと」「食べること」といった人の生きがいに対するリハビリを行っています。コミュニケーションや食事は生活やリハビリを行っていく中での基盤と考えており、その基盤を作り上げていくことが言語聴覚士の役割であると思っています。当院では「食べること」に対するリハビリに力をいれており、医師や看護師、栄養士など多職種で連携し、チーム医療で安全な食事条件の設定や家族への指導を行っています。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 現在は、回復期の病院で言語機能や嚥下機能の向上と家庭復帰を目的としたリハビリを行っています。リハビリを行っていく中で、「家に帰った後も安全に食べられるのだろうか」「家族とのコミュニケーションで困ることはないのだろうか」と疑問に思うことがあります。そこで、回復期で機能の向上や家庭復帰に向けた知識や技術を身に付けた後は、在宅や地域包括の領域も経験したいと考えています。

後輩へのメッセージ
 働いていると壁にぶつかることが多くあります。その中で自分はどのように患者様と関わりたいか、どのような臨床を行いたいかを常に考えて過ごすことが大事であると思っています。患者様から「ありがとう」や「よくなったよ」と言っていただく瞬間は、とても幸せな瞬間です。私自身、まだまだ勉強することがたくさんあります。一緒に頑張りましょう。

浜松市発達医療総合福祉センター 馬場紅美さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私は小児領域の分野に進みました。0歳~小学生までを対象に、言葉の遅れや発音が正しく発声できないお子さんに言語訓練を行ったり、食べる機能について訓練や離乳食指導を行ったりしています。お子さんのできなかったことができるようになる瞬間に立ち会えることや、親御さまと喜びを共有できることが魅力であり、やりがいを感じています。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 小児領域の言語聴覚士はまだまだ少ないですが、言語訓練や摂食訓練を希望されているご家族はとても多いと働く中で感じています。私自身の専門性を高めるために研修会などに参加し、専門領域のスキルをあげていきたいです。また小児領域に進むきっかけを作れる機会には積極的に参加していきたいです。

後輩へのメッセージ
 私は大学時代のボランティア活動がきっかけで、小児領域の魅力を感じ進もうと考えることができました。大学時代にしかできない活動や経験を積極的に行うことで、将来の自分のやりたいことや可能性を広げるチャンスになると思います。小児領域は、お子さんから笑顔と元気をもらい、私自身学ばせていただくことが多く、やりがいが沢山あります。より多くの学生さんが興味を持ち、お子さんや親御さまの笑顔のために働ける方が増えると嬉しいです!

藤田医科大学病院 白井悠貴さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私の勤務する病院は、リハビリ科初め25科を診療科とした特定機能病院です。高度な医療技術を備えており、患者様の視点に立って最適な療育環境を提供することを理念としています。臨床では、脳卒中や神経・筋疾患の他、意識障害者病棟を兼ねた発症早期から慢性期まで幅広い領域に対してリハビリテーション医療を行います。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 私が中学生の頃、母親が脳疾患を患いました。その際、母親に寄り添い親切にリハビリされる先生方の姿を見て、この領域に進もうと決断しました。急性期を選択した理由は、発症直後の患者様の状態を把握し、状態に合わせた食事条件などのリハビリを提供することにやりがいを感じたからです。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 今後の挑戦したいことは、回復期病院に勤めることです。初めは言葉がうまく話せなかったり、ご飯が食べられなかった患者様が笑顔で退院されていく姿をより多く経験したいと思いました。急性期病院で学んだ病態把握や状態管理などの大切さを糧にして、頑張っていきたいと考えています。

後輩へのメッセージ
 働いていると毎日が勉強でわからないことが沢山出てきます。その中で患者様が良くなるためには自分に何ができるかを考えて臨床に励むことが大事だと思います。「先生にリハビリしてもらえて良かったです」などお褒めの言葉をいただくことができるよう、日々論文や参考書、先輩からのアドバイスをいただきながら勉強していくことがひとつの道であると思います。一緒に頑張りましょう‼

豊川さくら病院 寺田汐里さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 当院では、自閉スペクトラム症などの発達障害のお子さんに言語訓練を行っています。言葉の発達がゆっくりなお子さんや、コミュニケーションが上手に取れないお子さんが、新しい言葉を覚えたり、意思疎通ができるようになったりしていく姿を見ると嬉しくなります。お子さんの成長のきっかけのひとつに、言語聴覚士として関われていることにやりがいを感じています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 学生の時に実習で療育センターに行き、予想を超える数のお子さんが言語訓練に通っていることに衝撃を受けました。また、その実習中に「早く普通の子になりたい」と短冊にお願いをしていたお子さんがおり、とても切ない気持ちになったのを今でも覚えています。「子どもの力になりたい」「子どもの可能性を拡げられる言語聴覚士になりたい」と思ったことがきっかけで小児領域に関心を持ちました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 働く中で、言語訓練を必要とするお子さんやご家族はとても多いと感じております。しかし、小児領域の言語聴覚士はまだ少なく、言語訓練ができる病院や施設も限られています。言語訓練に通うことができない方に向けて、何かしらの形で情報を発信できるようになりたいと思っています。そのためには、積極的に勉強会に参加する等、知識と技術を身に着け、自分の専門性を磨いていきたいです。

後輩へのメッセージ
 就職すると大変なことも多く臨床についての悩みも絶えませんが、先輩や同僚に支えていただきながら頑張っています。その中でお子さんの成長に関わることができ、言語聴覚士になってよかったと感じるようになりました。これからの授業や実習、就職など不安もあるかと思いますが、私自身、授業や実習で学んだ知識、考え方が活かされていると実感しています。楽しいことも多い仕事なので、未来に対して不安になりすぎず頑張ってください!

介護老人保健施設 エーデルワイス 川村 美津貴さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 現在はデイケアと老健の評価・訓練の他に、勉強会や日々のコミュニケーションを通じて他職種に言語聴覚領域を少しずつ知っていただいています。また、トロミの濃度設定、提供している食形態の大きさや濃度の確認・指導等を行っており、施設の質向上に努めています。いわゆる「一人職場」ですが、多職種が協力してくれるおかげでSTの仕事に専念させてもらっており、それも魅力の一つです。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 卒業してからの4年間は総合病院で経験を積みました。その際に、回復期より後にはSTがいない場合も多く、自宅退院後や施設退院後の生活(特に摂食嚥下)が制限されているなど、適切でない場合が多い現状を知りました。そうした方々に継続的なリハビリや少しの工夫を知っていただくことで、できるだけ長く「口から食べる」を楽しんでいただきたいと思ったのが主な理由です。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 患者様の中には、急に病気を発症し後遺症が残ることで鬱傾向になる方がいることを、臨床の場に出て多く経験しました。そういった患者様の気持ちに寄り添い、近くで支えていけることにやりがいを感じています。そこで昨年、心理カウンセラーの資格を取得しました。以前より専門的な角度からもアプローチし、患者様がもう一度前を向いて頑張れるまでの手助けができたらと考えています。

後輩へのメッセージ
 在学中は幅広い科目を学ぶ分、興味のない分野に躓くことや、国家試験の勉強が捗らないこと、自分がSTになりたいのかさえ分からなくなることもありました。しかし、親身に寄り添ってくださる教授や友人に支えられ、今があります。壁にぶつかることもあると思いますが、仲間を大切に、初心を忘れず頑張ってください。現場では、患者様のためだと思うと自然と頑張れますし、信頼関係を築けていくことが喜びとやりがいに繋がり、楽しく働けると思います!