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就職・キャリア

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社会福祉学部_社会福祉士



浜松市障がい者基幹相談センター 永田貴裕さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 1990年以降、障がいのある方たちへの相談支援事業が障がい種別ごとに順次開始し、2006年の障害者自立支援法の施行により障がい種別が統合され、法に位置付けられました。2019年現在、浜松市においても障がい領域に関連する相談支援機関が数多く存在します。浜松市障がい者基幹相談支援センターは、それら相談支援機関の中核的な存在として、地域の相談員が困ったときの駆け込み寺としての機能と、そこから集約された浜松市の課題を行政と共働することにより仕組化していく仕事です。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 在学当初は介護福祉士としての就職を考えていましたが、重症心身障害児施設(当時)、特別養護老人ホーム、社会福祉協議会、救護施設での実習を経て、施設のなかで直接的な支援を行うより、相談支援業務を通じたその方の人生や家族との関わり、地域社会への働きかけに興味を持つようになったことがきっかけです。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 地域住民が抱える課題や困難さは深化・複雑化され、専門職にはその専門性の発揮が求められるようになりました。福祉の専門職である私たちは、専門知識をケースワークだけに発揮するのではなく、その活動や取り組みを広く地域住民に理解してもらうための仕掛けや演出が必要だと考えています。地域住民誰もが福祉に係り、考え、展開できる地域社会を目指していきたいと思います。

後輩へのメッセージ
 福祉の人材不足が社会的な問題となっている今、みなさんは地域社会にとって、将来を担う貴重な「人財」です。私たち専門職の姿が誇り高く、そして輝いて見えるように、日々努力を重ねていきたいと思います。

中東遠総合医療センター 医療ソーシャルワーカー 水谷鮎美さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私が務める病院は「急性期病院」といい、その名の通り急性期治療を行うところです。そのため在院日数は平均9.7日間と限られています。その中でADLが低下してしまいリハビリが必要な方、継続した医療行為が必要な方など住み慣れた地域で生活するにあたって困難さを抱えている方がいます。その方の在宅介護、施設入所の相談、医療費相談や社会福祉制度の案内を主に行っています。急性期病院のみで完結できるケースは少ないため、患者・家族の思いを中心に様々な職種、関係機関と協力・連携していけることに魅力を感じています。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 私は昨年度、心不全と診断された方や心不全になるリスクがある方がQOLを維持して過ごしていくことができるように支援をしたいと考え、「心不全療養指導士」という資格を取得しました。資格取得のために病態の知識だけでなく、栄養やリハビリなど様々な領域について学ぶことができたため、今後は患者さんを多職種で支えていくことができるような環境作りをしていきたいと考えています。

後輩へのメッセージ
 私は医療ソーシャルワーカーとして勤めて5年目になりましたが、まだまだ知識不足だと感じることが多いです。現在勤めている地域医療支援センターには医療ソーシャルワーカーのほかに看護師や事務職の方がいるため、医療・看護面で不明な際には看護師に、他病院への紹介・逆紹介や文書の取扱いに関しては事務職の方に教えていただいています。一人ではなく、皆で支え合って患者・家族を支援していける仕事に就くことができ、とても充実しています。社会福祉士、精神保健福祉士といっても様々な領域での仕事があるため悩まれると思いますが、実習を含め、興味があることにチャレンジしていただき自分の進みたい道を見つけていただけたらと思います。

聖隷三方原病院 医療ソーシャルワーカー 山田春菜さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 医療費相談、社会福祉制度の案内、施設等への転院相談などを担当しています。医療ソーシャルワーカーは、院内で唯一の社会福祉の専門職です。知識・経験だけではなく、人間性を問われる仕事なので、患者・家族だけでなく、院外の関係機関など多くの人と接することで自分自身の成長にも繋がると思います。すべての要望に答えることはできませんが、患者・家族から「ありがとう」と言われることでやりがいを感じ、自信にもつながります。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 福祉職に就くにあたって、学生時代に経験したアルバイトやボランティアを通して、地域連携が重要だと感じました。また、ブラジル希望の家に実習に行った際、「聖隷」のすばらしさを実感しました。そこで、社会福祉の主幹となっている聖隷福祉事業団で仕事をしたいと思いました。

後輩へのメッセージ
 総合病院の医療ソーシャルワーカーは、領域に関わらず院外関係機関と関わる機会がとても多いです。学生時代に、実習以外にもボランティアやアルバイトなどで、地域の施設などと関わりをもつと、連携先のイメージもつきやすく役立つことが多いと思います。当事者や家族とも交流を持つことができれば、大学の講義では学べない体験ができると思います。機会があれば、患者会や家族会等にも参加してみるといいかと思います。

浜松市教育委員会 スクールソーシャルワーカー 平川悦子さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 スクールソーシャルワーカーの仕事は、子どもたちが学校で抱えている問題(不登校、いじめ、非行など)を「子どもが発しているSOS」としてとらえ、子どもを取りまく環境(学校、家庭、地域)に働きかけたり、関係機関・地域人材とのネットワークを活用するなど、多様な方法を用いて支援を行なうことです。学校の先生方と共に問題の背景を考え、目標と役割分担を共有するという「先生方との協働」が重要なポイントです。地域のすべての子どもが通い、子ども達の生活の場でもある「学校」で活動するため、子ども・家庭が抱える問題に比較的早く気付き、支援を開始できる可能性があります。困難な状況の中でも成長して行く子どもや、子どもを思う保護者の姿に自分自身が励まされ、多忙な中でも子どものために指導・支援の工夫を凝らす先生の姿に胸を打たれる…日々の支援においては、そんな場面にたくさん出会えます。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 子どもに関わる問題が深刻化する今の社会においては、子どもにとって地域の中核資源であるともいえる「学校」に、ソーシャルワーカーが必要なのでは…。という問題意識をもって大学院で学んでいたところ、文部科学省のスクールソーシャルワーカー活用事業が開始されました。やりたいと思った仕事ができることに、感謝しています。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 浜松市内のすべての小学校・中学校において、スクールソーシャルワーカーによる支援活動が「当たり前」になるような体制・仕組み作りが目標です。また、子ども家庭福祉に携わるソーシャルワーカーとしては、各中学校区に、学習支援や子ども食堂など「支援拠点」があるような地域づくりを目指して活動していきたいと思います。

後輩へのメッセージ
 学生時代の経験で無駄になることは何ひとつありません。大いに学び、遊び、交友の輪をひろげ、学生生活を楽しんでください。また、社会で起きている様々な出来事に広く関心を持ち「なぜ?」「どうして?」「自分に何ができるだろう?」という思いを、学ぶ意欲に繋げていって欲しいと思います。

掛川市中部地域包括支援センター 平生幸子さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私の所属している地域包括支援センターは、主に高齢者に関する相談業務を行っています。日々の生活のこと、介護の方法、認知症について、権利擁護についてなど毎日様々な相談をいただいています。難しい課題も多いですが、センター内だけでなく、関係機関の方と連携してチームをつくり、問題解決につながったときにはやりがいを感じます。何より、表情の暗かった相談者が安心した表情で帰られたときにはよかったなと思います。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 私は昔から人と話をすることが好きでした。『将来は人と関わる仕事をしよう!』と漠然と考え聖隷クリストファー大学に進学しました。在学中は、通所介護施設、社会福祉協議会に実習に行きました。どちらの実習でも、相談業務の奥深さや、住民と一緒に地域の福祉について考える仕事の面白さを感じ、自分も誰かのためになれる仕事をと考え社会福祉士の資格を取得しました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 地域包括支援センターには、毎日さまざまな相談が寄せられますが、自分の知識の少なさを感じています。相談内容も年々複雑になってきており、高齢分野だけでなく、障がい者や、生活困窮者などの問題にも関わる機会が多くあるため、制度や法律について積極的に学んでいきたいです。今年度は介護支援専門員試験にも挑戦したいと思っています。

後輩へのメッセージ
 私は学生時代、勉強があまり好きではありませんでした。就職し相談業務を行うようになって、あのときもっとしっかり授業を受けておけば…と思うことがよくあります。試験勉強のため、友人達と一緒に図書館にこもっていたことはいい思い出です。大学で出会った友人達とは今でも交流があります。大学で学んだことは将来きっと役に立ちます。在学生の皆様には、ぜひ色々なことに興味をもって学んでいただきたいです。

医療法人社団あずま会 介護老人保健施設 平安の森 儀光孝さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 当施設は介護老人保健施設と、医療療養型病床を持つ病院が併設されており、私は老健の相談業務を担当しています。入退所の調整業務のほか、介護保険や医療保険制度についての相談が中心です。入所をされる、あるいは入所をしている高齢者の方は勿論、その家族からの相談を主に受けています。制度周辺の知識や、相談支援の技術も同時に必要です。相談に来られる方の中には、今の状況についての不安を話す方も多く、どれだけ個別性をもって不安に寄り添えるかどうかの気持ちが必要です。老健はリハビリをする中間施設なので、利用者がこれまで歩んできた人生に基づいて、これからの過ごし方を一緒になって考えることができる、やりがいのある仕事です。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 介護支援専門員・精神保健福祉士・公認心理師など、私の最終学歴や所持資格、現在の職種から習得を目指すことができる資格があります。どれも、老健の支援相談員をするうえで必須の資格ではないですが、知識や見聞を広めること、ケースワークの幅を広げるために資格取得を目指して勉強を始めたいと考えています。

後輩へのメッセージ
 私自身、今の職場へ明確な目標をもって入職をしたわけではありません。今の職場の現状や、制度の移り変わりからみえてくる課題を知る中で、自分の施設で取り組みたいことが明確になり、やりがいを持つようになりました。目標をもって進路を目指すことができれば一番ですが、進路で悩んでいる方は少しでも興味や関心があるものに手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

浜松市 寺田 拳史郎さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私は、生活福祉課で生活保護の業務を担当しています。仕事内容は、生活保護費の算出や訪問による実態調査などです。生活保護受給者の方のバックグラウンドの理解に努め、より良い関係性を構築することに注力しています。自立に繋がる援助が適切に行われ、受給者の方のお役に立つことができた際にやりがいを感じています。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 福祉職の職員は、主に福祉関係の課に配属されます。そのため、生活保護業務や児童相談所での業務、障害者福祉、高齢者福祉など、幅広い業務に携わることができます。それぞれの領域を体験し知見を広げることで、各領域の特長や課題を肌で感じることができます。各領域の特徴を捉え、温かく、適切な援助ができる職員になりたいです。

後輩へのメッセージ
 私は、自身が病気をした経験から社会福祉を学ぶことを決意しました。学生の皆さんもそれぞれの経験や思いを持って、福祉の道を歩んでいると思います。『なぜ自分は福祉の道を選んだのか』苦しくなった時には初心を思い出してみてください。若いうちから福祉を志した皆さんを尊敬します。お互い奮闘していきましょう。

静岡県立三方原学園 長瀬有希さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 静岡県職の児童福祉領域で仕事をしています。業務内容としては、児童相談所や児童に関する施設に勤め、家庭の問題(虐待、障害、非行等)に対して児童や保護者の指導や支援を行っています。この仕事の魅力は、より良い支援とは何かを職場だけではなく、関係機関と協働して考えるため、自分自身の学びに繋がることです。試行錯誤を繰り返していく中で反省することも多々ありますが、児童やその家庭の状況が良い方向に動いたときにやりがいを感じます。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 自分のやりたいことを考えたとき、障害のある姉の存在や学生時代の学びから児童福祉の重要性を感じ、さまざまな理由で生きづらさを感じる子どもやその家族の力になりたいと思いました。静岡県の児童福祉職は児童相談所や児童に関する施設など多様な職場から支援を必要とする子どもやその家族への支援ができるため自分の経験を生かせる場ではないかと考えました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 静岡県職は、児童相談所、児童に関する施設、生活保護、女性相談、精神保健分野など児童福祉職の配属先は様々です。私は児童相談所や施設勤務を経験しましたが、子どもやその家族から勉強させてもらうことの方が多く、今はまだ経験不足で未熟です。今後は様々な分野で経験を積み、経験したことを活かし児童福祉分野で活躍できるようになりたいです。そして仕事で関わる県民の方から出会えてよかったと思ってもらえる専門職を目指したいと思っています。

後輩へのメッセージ
 大学では福祉の様々な分野の学びができ、視野を広げることができます。学生だからこそ挑戦できる勉強や実習、アルバイトで得た経験が仕事上でとても役立つので、学生のうちにいろいろ挑戦してみてください。私はMSWの実習には参加しなかったため行っておけばよかったな…と思っています。また、仕事をしている中で大学の先生や先輩、同級生と協働する機会があります。ぜひ、大学で出会った人とのつながりを大切にしてください。

菊川市社会福祉協議会 後藤瑞希さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 地域福祉とは、「誰もが安心して暮らせるまち」をめざし、地域住民や社会福祉施設等、地域で活動している方々と共に福祉課題について考え、達成に向けて取り組んでいくことです。社会福祉協議会は、この地域福祉を推進することを目的とした団体です。地域住民や社会福祉施設等と連携しながら進めています。住民の方とともにまちづくりをしていく仕事は、簡単なことではありませんが、可能性あふれるとても楽しい仕事です。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 ひとつは、大学の実習で、社会福祉協議会へ行ったことがきっかけです。ふれあいいきいきサロンを見学し、担い手の住民も、参加者の住民も楽しむ様子を目にしました。専門職と相談者とでは成り立たない、住民同士の関係だからこそのつながりがとても魅力的だと感じました。もうひとつは、障がいを持った方の中には、差別や偏見により住みたい地域に住めない方がいるという現状を知り、障がいがある人もない人も暮らしやすい地域に変えていきたいと思いました。

後輩へのメッセージ
 大学の勉強だけでなく、ボランティアやアルバイト、趣味活動などを通し、様々な人とコミュニケーションを取り、いろんな価値観にふれることで視野を広げていただきたいです。

根洗学園 子ども発達センターたっく 西尾崇嗣さん

 在学時、ある先生が授業の中で、「出来事を多面的にとらえる視点を持つ必要がある」という言葉を言われました。私たちは支援の基本として、アセスメント(簡単に言うとサービスを提供する前の情報取集で支援対象者にどんな困りごとがあるのか、どんな支援が必要かを知ること)をします。その際に、一方向からではなく、色々な方向からの情報を得ることで、より深く支援対象者のことを知ることができます。これができないと、本当に必要な支援を具体的に考えることができません。学生の頃は、字のごとく捉え解った気になっていたように思いますが仕事をしていく中で、この言葉の意味は大きく、とても大事なものだったと感じています。

 仕事を始めたころは、当然ですが、職場の先輩たちのように支援をすることができませんでした。「先輩たちのように支援をしっかりしなくてはいけない!」「これをすれば、子ども達はできるようになるはず!!」と気持ちばかりが焦っていたように思います。そんな時、主任の先生から「目の前にいる子どもをしっかり見る!!そして、まずは一緒に楽しまないとダメだよ。」と声をかけられました。その時、大げさに聞こえるかもしれませんが、自分の肩の力が抜けたのを感じました。知らず知らずの間に、先輩たちと自分を比較し「○○しなくてはいけない!」との思いが強くなっていて、目の前の現状をまっすぐ見ることができず、必要な支援が何であるかも見失ってしまっていたのだと思います。早い段階で現状を見つめるきっかけをもらえたことは自分にとってとても幸せなことでした。

 現在私は、児童発達支援センターの施設長をしています。具体的な業務内容は、子ども達への直接的な支援というよりは間接的な支援が多くなり、保護者の方との面談や関係機関との連絡・調整をしています。また、施設内では職員への指導やサポートもしています。周囲の人たちが何に困り感があるのか、どのようにしたいとの思いがあるのか等を確認しながら、ハード面・ソフト面での環境調整をしています。

 施設長としてのやりがいは、責任は伴いますが決定権があるので、自分が考えたことや職員がやりたいことを共有し形にできるようになったことです。そして、形にしたものが子ども達や保護者の方の満足につながったことを感じられた際には喜びと充実感があり、やりがいを感じます。今後の目標として、その時々の状況を冷静に判断し理解した上で、対象者主体を意識し行動できる専門職になりたいです。それと共に、福祉の考え方を地域や他職種の方々にも知っていただき、一緒に福祉を盛り上げていけるきっかけづくりのできる専門職にもなりたいと思っています。

浜松市中区役所 堀江祥吾さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 生活保護のケースワーカーをしています。保護を受給されている方の困っていることを一緒に考え、必要に応じて病院の受診や福祉のサービスにつなげることができたときが大きなやりがいです。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 様々な福祉のサービスのことを知りたいと思い、採用試験を受けました。大学を卒業して、最初の部署で、右も左も分からない状態で、生活保護のケースワーカーを任されました。最初は覚えることが多く大変でしたが、やっているうちに生活保護の制度は生活全般のあらゆることに関わってくることから、幅広い制度であることを知り、追求したいと思うようになりました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 ケースワーカーとして、まだまだ半人前だと自分の中では常に意識しているので、ますます生活保護のことを学んでいきたいと思っています。

後輩へのメッセージ
 私は最初、生活保護のケースワーカーを任されたときには、不安でいっぱいでした。初期は覚えることも多くて大変でしたが、やっていくうちに大変なことばかりでは無く、おもしろいと感じるような時がありました。就職前には不安がいっぱいだと思いますが、周囲の上司や同僚を頼りながら、大船に乗ったつもりで、少しずつ覚えていけばいいと思います。

遠州病院 医療ソーシャルワーカー 松藤啄実さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私が勤めている遠州病院は「急性期病院」といい、早急な治療が必要な方を救急搬送などで受け入れ、治療や手術を行う病院です。その中で病気や怪我がもとで生じた心配や不安、問題が起きたとき・起きそうなときに患者本人や家族と相談しながら解決に向けて支援を行っています。患者・家族が抱える悩みや問題は多岐にわたるため、必要に応じて院内外の他職種・関係機関と協働し、支援を行っていけることが魅力だと感じています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 大学での講義や実習の中で、入院や傷病を契機に生活が一変してしまうことによる不安は非常に大きいということを強く感じました。そのような人たちに対してこれまでと近い生活ができるように支援したり、不安無く新しい生活を送ってもらえるようなお手伝いができるということを非常に魅力的に感じ、医療ソーシャルワーカーを志すようになりました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 私は医療ソーシャルワーカーとして務めて4年目になりますが、知識や技術をはじめとした様々な部分で力不足を感じます。
ソーシャルワーカーとしての知識はもちろん病院に勤める職員として疾病に関する知識も必要となってくることもあるため、まだまだ学ばなければいけないことがたくさんあります。
 今は日々の業務に手一杯ではありますが、今後も経験を積んでいき、自分の中で挑戦したいことを見い出していきたいと思っています。

後輩へのメッセージ
 社会福祉士は医療・介護・児童等々幅広い分野での活躍の場があり、その分どのような道に進んだら良いのか悩むこともあると思います。そんな時は、福祉の領域に関わらずいろいろなことにチャレンジしてみてください。自分自身の知見を広げることでふとしたときにやりたいことが見えてくるかもしれません。大学生活や実習でできたつながりや経験を大切にして、皆さんのやりたいことが少しでも見つけられることを願っています。

浜松市社会福祉協議会 コミュニティソーシャルワーカー 塚田 直緒子さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 CSW(コミュニティソーシャルワーカー)を担当しています。主な役割は「個別支援・地域支援・仕組みづくり」の3つです。誰もが安心して暮らすことができる地域づくりのために、関係機関等と連携し、生活に関する相談や地域課題の解決を図っています。すぐに解決できることばかりでなく、もどかしく感じるときもありますが、様々な内容の相談や地域づくりに関わることができることに魅力、やりがいを感じています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 私が高校生の頃、祖母が倒れ、後遺症として言語障害が残りました。しかし、近所の方が日中1人で過ごす祖母を毎日のように訪ねて下さることで、再び流暢に話すことができるようになりました。この出来事をきっかけに、地域のつながりの大切さを感じ、「地域福祉」に興味を持ちました。また、年齢や国籍、障がいの有無などの領域を問わず、様々な人々と関わりをもつことができるところに魅力を感じました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 その人・その地域に合わせた形で課題解決ができるよう、寄り添い、ニーズに合わせた支援をしていきたいです。そのために、様々な事例・制度を学び、新たなものを柔軟に取り入れていきたいと思います。そして、私と関わった方が何かあった時に「とりあえず、あの人に声をかけてみようかな」と思い浮かぶような存在になれるよう、これからも日々努力していきます。

後輩へのメッセージ
 どの領域に進んでも「アンテナを高く持つこと」「根拠を持つこと」「ダメ元で聞いてみること・やってみること」の3つが大切だと思います。学生時代に行ったことは、遊ぶことも含めて全て、いつか何かの形で役に立ちます。学ぶことも遊ぶことも、興味をもったことには積極的に取り組み、楽しい学生生活を送ってください。