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社会福祉学部_小学校教諭・特別支援学校教諭



聖隷クリストファー小学校設置準備室 土谷浩司さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私は、2020年4月開校予定の「聖隷クリストファー小学校」の準備業務に携わっています。この小学校は、日本人教員と外国人教員の二人担任制です。国語や社会科など日本人としての根幹を培う教科は日本人教員が教え、それ以外は外国人教員が英語で教えます。子ども達は、教科の枠を超えて「テーマ」に沿って探究的に学んでいきます。壁やドアの仕切りがないオープンな空間で、多国籍の先生と多様な学習形態で勉強します。私は、こんなユニークな学習環境で子ども達に関われることを大変、魅力的に思っています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 子ども達が多国籍の先生と一緒に探究的な学びができるということには、大きな意味を感じています。私は公立小・中学校で教えた後、アメリカに留学し、そのまま研究者として働いていました。16年に渡る海外での生活体験からわかったことは、「日本と世界は違う」ということ、「日本人は決して世界に負けていない」ということです。違いが当たり前で、自分を信じて生きていける、そんなグローバル感度の高い日本人を育てるのが私の夢です。

「小学校教諭」を目指す学生へのメッセージ
 これからの教師に求められることは、学び続ける姿勢とグローバル感覚です。知識や情報もどんどん新しくなります。世界の人と共に生きていくためには、多様な見方や異なる価値観を受容する能力も必要です。まず、あなたが日本人としての自覚と誇りを築きましょう。そして、自己を探究し、感性を磨いてください。先生を志す人は、今から自分づくりの始まりです。一緒に日本の教育を変えていきませんか。

聖隷クリストファー小学校 甲田淑恵さん

現在の仕事の特徴、魅力、やりがい
 学校の先生の仕事には、正解も終わりもありません。自分がやってきたことがすべて、それが教室の子どもたちの笑顔や一人ひとりの成長となって返ってきます。こんなにもはっきりとやりがいを感じられる職業は、他にはあまりないように思います。人は人にしか育てられません。AI社会が進む現代だからこそ、なくてはならない尊いしごとだと感じています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 実のところ私は、特に子ども好きでもなければ、教えるのが好きというわけでもありません。だから、教員採用試験で答えなくてはならない「志望動機」がなかなか見つからなくて苦労しました。11歳の頃から教員を目指していたのに、です。この謎が、ずいぶん後になって解けました。私‘ひと’や‘こころ’を考えるのがたまらなく好きだったのです。だから今も、教育の道を選択し続けているのだと思います。

「小学校教諭」を目指す学生へのメッセージ
 『海のいのち』という小学校6年生の物語教材の中に、「追い求めているうちに、ふいに夢は実現するものだ」という一節があります。私は、目の前の課題に、ただひたすらに向き合うことができればそれでいいと思っています。今日の自分が、昨日の自分を超えていく。それが自然な挑戦であり、小さな夢の積み重ねだと思います。そのためには、好き嫌いしない心の柔軟性や受け入れる勇気―そんな心を忘れずに精進していきたいです。

※2019年4月より、こども教育福祉学科に小学校教諭教職課程設置

浜松市立浅間小学校 増井真綾さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 小学生に教えるため、ほぼ全ての教科を教えます。その分大変ですが、子どもたちと一緒に過ごす時間はとてもたくさんあります。1日を通して子どもたちと触れ合ったり、学んだりすることができるのが魅力です。また、行事もたくさんあるため、子どもたちと一緒に盛り上がったり、一緒に行事を作ったりすることができるところも特徴です。授業や行事、学校生活を子どもたちと楽しみながら一緒に作っていくことができるのが、小学校の特徴です。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 一番の理由は、子どもたちとたくさん関わることができるところです。子どもたちは学校で過ごす時間が長いため、学校も1つの居場所になっています。そんな居場所作りをできるのは先生の大きな仕事だと思っています。中高では1つの教科だけですが、小学校は、全ての教科を教えるので、子どもたちとの関係がより密になりやすいです。子どもたちに学校を楽しんで欲しいという気持ちもあり、楽しい学校、学級作りをしたいと思いました。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 まずは、自分の強みを見つけていきたいです。小学校の先生は専門教科というものがないですが、これだけは自信を持って授業ができるぞといった教科を作っていきたいと考えています。今は、算数に力を入れています。算数は好き嫌いがわかれやすい教科にはなってくるので、わかりやすい授業を心がけていきたいです。そのためにも教材研究等に励んでいきたいです。

後輩へのメッセージ
 最初は分からないことがたくさんあって、不安だったり、ほんとに大丈夫かなと思ったりすることがあると思います。学校の先生方は、新しい先生方を暖かく迎えてくださるので、とても良い雰囲気の職場です。しかし、特に最初は忙しく自分のことで精一杯です。学生の間に、色んな体験をしておくといいと思います。自然での体験であったり、遊びであったり学生にしかできないことを思いっきりするのがいいと思います。自分がどんな人になりたいか、見つめ直しながら学生生活を楽しんでください。

静岡県立西部特別支援学校 杉浦佑奈さん

現在勤務している領域の仕事の特徴、魅力、やりがい
 私は4月から肢体不自由の特別支援学校で教員として働いています。担当の学年は自立活動を主に行い、教員がチームとなって一つひとつの活動をじっくり丁寧に進めていきます。子どものなかには、障害によって身体の動きや気持ちの表出に制限があり、子どもが活動に主体的に参加できるようにするためにはどうしたらいいのか試行錯誤が必要です。難しいですが、こんなにも一人の子に時間を掛け、向き合うことができるのはこの仕事の魅力だと感じています。

今の領域(職種)に進もうと思った理由
 自閉症の子どもが粘土を様々なサイズの玉にして並べて、いろいろな角度から眺めて楽しんでいる様子を見たとき、この子から見えている世界を自分も見てみたいと感じたことを覚えています。私は昔から人の動作や表情を観察するのが好きでしたが、特に一人ひとりの「違い」を面白いと感じているということがわかりました。性格や育ちの環境、障害種や発達段階等の様々に違う子どもたちが見ている世界を見たいという思いが領域に進んだ理由だと思います。

将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
 授業活動では子どもの体験時間を十分に確保し、教員それぞれの目で子どものあらわれを汲み取りながら活動を行っていきます。そのためには子どもの少しの変化を見逃さない気付く力と子どもの実態把握が必要です。これから経験を積む中で、子どもの実態把握や子ども理解をするために子どもを見る専門的な力を養い、子どもの表出方法の引き出しを沢山もつ周りから頼られる教員になりたいです。

後輩へのメッセージ
 緊張したり不安になったりする場面は誰しも沢山ありますが、良いことも悪いことも気持ちが動いた分だけ記憶に残ると思います。私は現在まだ教員になったばかりで、うまくいかないことも多いですが、自分が初めて担当した子どもたちとの思い出は、何よりも強く残ると感じています。私自身もですが、何事にも無理せず、素敵な思い出になると良いなという気持ちで物事に向き合い、自分なりの息抜きの仕方を見つけていってほしいです。