看護学部 その他
名古屋市教育委員会
子ども応援室
スクールカウンセラー
伊藤慶子 様(旧姓:水鳥)
聖隷学園浜松衛生短期大学
第二衛生看護学科
1986年度卒業
皆さん、こんにちは。私は現在名古屋市教育委員会の子ども応援室でスクールカウンセラー(以下SC)をしています。主な仕事は、問題を抱えている子ども(不登校・発達障害・虐待・危機介入など)や、その保護者の方からの相談・助言、教員へのコンサルテーション、子どもや保護者への心理教育、教員への現職教育など、仕事内容は多岐に渡ります。
アフターコロナで目立ってきたのは、不登校の子どもが以前に比べ増加してきたことです。今までのコロナ禍で人と関わることを回避してきたことも背景のひとつですが、学校に足が向かなくなる背景には、複合的な要素が絡み合っていることが多く、理由が限定されないことも少なくありません。また、発達障害やその傾向のある子どもに関する相談が、保護者や教員に寄せられることも多いのが現状です。
SCとして勤務する前は、保健センターや発達支援センターで幼児の発達を見立てる仕事をしていましたが、看護師として仕事に就いて現在に至るまで、全て小児領域であることに自分自身不思議な縁を感じています。短大での実習では小児に一番苦手さを感じ、小児病棟だけは避けたいと思っていたのですが(笑)。けれども、看護師として小児臨床に携わる中で、子どもから多くのことを学び、他職種と連携をして子どものケアをさせていただくうちに、病気を看ることだけではなく、その人の全体性を受け止めることの大切さを感じたことで、看護というフィールドだけではなく、心理学という新たなフィールドを学びたいという思いが強くなっていきました。
40歳を過ぎてからの大学編入・大学院への修学は大変でしたが、学ぶ楽しさを感じることができました。そして無事に臨床心理士・公認心理師の資格を取得することが出来ました。心理師は心理検査の実施、結果の見立てを行いますが、様々な相談者の困り感に耳を傾け、寄り添い、全体性でその人を受け止めいくことも仕事です。そして、その人自身が自ら決定し、前に進んでいけるよう、その人の横で伴走していく黒子の仕事だと思っています。まだまだ心理職としては未熟ではありますが、今後も日々研鑽を積んでいきます。
アフターコロナで目立ってきたのは、不登校の子どもが以前に比べ増加してきたことです。今までのコロナ禍で人と関わることを回避してきたことも背景のひとつですが、学校に足が向かなくなる背景には、複合的な要素が絡み合っていることが多く、理由が限定されないことも少なくありません。また、発達障害やその傾向のある子どもに関する相談が、保護者や教員に寄せられることも多いのが現状です。
SCとして勤務する前は、保健センターや発達支援センターで幼児の発達を見立てる仕事をしていましたが、看護師として仕事に就いて現在に至るまで、全て小児領域であることに自分自身不思議な縁を感じています。短大での実習では小児に一番苦手さを感じ、小児病棟だけは避けたいと思っていたのですが(笑)。けれども、看護師として小児臨床に携わる中で、子どもから多くのことを学び、他職種と連携をして子どものケアをさせていただくうちに、病気を看ることだけではなく、その人の全体性を受け止めることの大切さを感じたことで、看護というフィールドだけではなく、心理学という新たなフィールドを学びたいという思いが強くなっていきました。
40歳を過ぎてからの大学編入・大学院への修学は大変でしたが、学ぶ楽しさを感じることができました。そして無事に臨床心理士・公認心理師の資格を取得することが出来ました。心理師は心理検査の実施、結果の見立てを行いますが、様々な相談者の困り感に耳を傾け、寄り添い、全体性でその人を受け止めいくことも仕事です。そして、その人自身が自ら決定し、前に進んでいけるよう、その人の横で伴走していく黒子の仕事だと思っています。まだまだ心理職としては未熟ではありますが、今後も日々研鑽を積んでいきます。
出典:2023年9月発行「聖隷クリストファー大学同窓会 会報Vol.30」