グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


就職・キャリア

ホーム >  就職・キャリア >  卒業生の活躍 >  社会福祉学部 管理職・事務職

社会福祉学部 管理職・事務職


社会福祉法人 聖隷福祉事業団
明日見らいふ南大沢(受託運営施設)副支配人

小久保ゆき 

聖隷クリストファー大学大学院
博士前期(修士)課程 社会福祉学研究科修了

 私が大学院へ進学したのは働き始めてから10年が経過し、法人内の介護職・看護師の教育・研修を担当する部署で勤務していた時でした。この部署で勤務する中で、さまざまな施設の介護・看護実践に触れる機会があり、日々、入居者のために創意工夫しながら行っている介護・看護実践を実証できれば、現場職員の自信につながると考えていました。
 また私自身も職員の研究活動を指導する立場でもありましたので、人に教えられるだけの知識を持ちたいとも考えていました。そんな時に事業団研修の講師を依頼した聖隷クリストファー大学・大学院の教授から社会福祉学研究科に介護福祉学専攻があるとお聞きし、ぜひ学んでみたいと入学を決意しました。

 大学院では介護職の教育・研修のあり方を職務満足度との関連性から考察することを研究テーマに取り組みましたが、このテーマのきっかけになったのは、現場の中で教育・研修をすればするほど、知識や技術を身につけ満足感を得られる職員と、教育や研修を負担に感じながら受けている職員がいることを経験し、介護に携わる職員が自分の力を発揮しながらいきいきと働くためには、どのように教育・研修体系を構築したらよいのかという疑問からでした。
 この研究に取り組むことで、普段、実践の中で感じている疑問や仮説をどのように実証していけばよいのかを学ぶことができ、研究の面白さに触れることができました。また大学院へ進学し、人との出会いを得ることができました。大学院にはさまざまな領域でご活躍された先生方が多くいらっしゃり、私にとって先生方からの学びは、現場実践だけでは得られないものであり、自分自身の学びの必要性を感じさせられるいい機会となりました。加えて一緒に学んだ社会福祉学研究科の院生からも刺激を受け、切磋琢磨しながら研究に取り組めたことも大きな財産となりました。

 現在は、私は有料老人ホームである明日見らいふ南大沢で副支配人として勤務していますが、大学院在学中に経験した「学ぶことの重要性」、「自分を高めてくれる人との出会い」を大切にして日々精進していきます。また介護職の教育・育成のあり方を常に模索し、自己教育力の高い職員育成と施設づくりを目指したいと考えています。
出典:2019年4月発行「広報誌クリストファーVol.10」

社会福祉法人 西山福祉事業団
西山の杜 施設長

辛嶋 龍 

聖隷クリストファー大学大学院
博士前期(修士)課程
社会福祉学研究科修了

 私は福祉を学ぶための環境の整った大学に進学しましたが、意識の高い学生が多くいる中、自分が何をしたいのか、目標を見つけられないまま、卒業を迎えることになりました。卒業後、高齢者福祉に関わっていきたいという漠然とした思いだけはあったため、現場のことをよく知りたいということで、特別養護老人ホームの介護職員として働くことに決めました。

 施設では重度の認知症の方が暮らしているフロアに配属されました。学生時代は社会福祉士を養成する学科に所属しており、介護経験がなかったため、当初、認知症の方にどう接したらいいのか分からないだけでなく、身体介護も満足にできず、自分自身、何もできないことに愕然としたことを覚えています。しかし、入居者の方はそんなことは気にせず、いつもおおらかに私に接してくれたことで随分と救われました。
 その後5年間、少しずつ仕事にも慣れ、仲間とともに入居者のためにと業務の見直しを行っていく一方で、施設の中だけで頑張ってもどうしても埋めることのできないことがあると感じました。何か自分にできることはないか模索している中、聖隷クリストファー大学の大学院が創設されていることを知り、受身だった学生時代とは違い、現場での経験を積んだ今だからこそ学べることがあるかもしれないという思いから入学を決意しました。

 大学院では先生方をはじめ、様々な分野で活躍される多くの方々の話を聞く機会があり、私のその後の指針となる経験を多くすることができました。研究では認知症高齢者の支援を行う上で必要となる構成要素をまとめ、研究という「思い」を言語化していくことの重要性も学ぶことができました。

 その後、ケアマネジャーや地域包括支援センターの社会福祉士として、在宅支援を経験し、現在は西山病院グループの運営する地域密着型介護老人福祉施設西山の杜の施設長として勤務しています。大学院の学びの中で得た、人として大切にしなければならない地域や人との「繋がり」をどのように作っていくのか、それを模索しています。

 施設の管理者としてまだまだ未熟ではありますが、入居者、家族、職員、地域の皆様のお力を借りながら、充実した仕事を行うことができています。今後も自分に成長の機会をくださっている皆様に少しでも恩返しできるように努力していきます。
出典:2018年4月発行「広報誌クリストファーVol.8」

社会福祉法人 天竜厚生会
しらいとデイサービスセンター所長

秋葉 聡 

聖隷クリストファー大学社会福祉学部社会福祉学科
社会福祉専攻卒業

 私は聖隷クリストファー大学社会福祉学部の第1期生です。2006年に卒業後、社会福祉法人天竜厚生会に就職し、障害者支援施設のケアワーカー、ソーシャルワーカー、独立行政法人福祉医療機構への出向、法人の間接部門業務を経て現在では静岡県富士宮市にある、特別養護老人ホームしらいとに併設している「しらいとデイサービスセンター」の管理者として勤務しています。

 デイサービスセンターでの業務を通じて常に考えていることは「デイサービスに来ていただいているご利用者が、いかにその人らしく住み慣れた地域で長い間生活を送ることができるか」ということです。

 現在の高齢者福祉は「地域包括ケアシステム」に代表されるように、施設中心のケアから在宅中心のケアに国の政策や制度がシフトしてきています。その中で多職種の連携や地域のインフォーマルな資源を活用し、高齢者が「住み慣れた地域で長く生活ができるように支援する」ことに重点が置かれ始めている中で、在宅サービスの一端を担うデイサービスでどのような支援が必要なのか、どのような支援をすることで、ご利用者がいかにその人らしく住み慣れた地域で長い間生活を送ることができるかを、ケアマネジャーや地域包括支援センター、ご家族やかかりつけ医などと連携し、考えながら支援をしています。

 このような関わりのなかで、ご利用者様やご家族様から「住み慣れた我が家で生活が継続できるようになって良かった」や「デイサービスに来ることが一番の楽しみだよ!」というお言葉をいただくことが何よりの喜びであり、一番の仕事のやりがいであると感じています。

 今後の「福祉」の展望や国の政策は決して明るい事ばかりではありませんが、現場から、地域から一歩一歩と確実に歩を進めることが重要であり今後の福祉の礎となることを現場での支援を通じてひしひしと感じています。

 最後に、大学時代の仲間たちとは卒業後10年たった今でも頻繁に集まり、福祉に対する思いや、仕事の現状などを熱く語り合える大切な存在です。今後も同じ大学の仲間たちと切磋琢磨し、時には励ましあいながら今後も「福祉」に携わっていきたいと思います。
出典:2015年9月発行「広報誌クリストファーVol.3」

株式会社LCウェルネス
代表取締役

見野 孝子 

福祉医療ヘルパー学園
1985年度卒業

 3食昼寝付きの生活からシフトチェンジ、 「生き方としての介護」を勉強しようと決心したのは、36歳の時。
 介護は人の命に係わることもあり、当時国内で唯一あった教育機関、福祉医療ヘルパー学園に通った。津久井十校長先生からは崇高な介護理念を、講師の方からは現場実践論を学んだ。人生半ばの学び直しは心に深くしみ、その後の底力となった。

 修了後、浜松市社協で3年間ヘルパーとして働いた後、1989年、県内初の有料介護サービス会社を立上げた。
 ケーススタディを繰り返す中で、介護ノウハウや医療機関とのネットワークができていった。QOL向上を目指してのケアプランなどを取り入れていくうち、介護予防の大切さに気付く。設立3年目からは市町の協力もあり福祉人材の養成講座を始め、講座修了生がのべ1000名を越えた。

 介護保険開始時には、通所介護ここ俱楽部をスタートさせた。介護理念は他人以上身内未満。サービス目標は「おいしい・うれしい・たのしい」。野菜収穫作業時には利用者が車椅子からソフトライディング、地面に降りて芋掘りをするなど生活リハビリ場面満載。体力・気力がつき、おかげさまで転倒事故、嚥下事故ゼロで過ごしている。

 デイサービスに遅れること2年、健康寿命延伸を目的に、NPOライフケア浜松を立上げた。居場所や体操教室、料理教室、喫茶などに挑戦してきたが、まだ出来ることはないか、日々模索中。私にとっても、おいしい・うれしい・たのしいの毎日が続く。
出典:2023年9月発行「聖隷クリストファー大学同窓会 会報Vol.30」

温泉デイトレーニングセンター和の湯
施設長

芝田 江理子 

聖隷クリストファー大学
社会福祉学部社会福祉学科 介護福祉専攻
2005年度卒業

すべての出会いを糧に、人に寄り添い、人が集う場を創る

 現在、私は温泉デイトレーニングセンター和の湯に務めています。当施設では約130 名の静岡県袋井市近郊に在住の方々に利用いただいています。
 卒業後8 年間、他社の保育園・デイサービスに勤めた後、当施設開設準備の為、理念・建物・プログラム等の設計業務に従事し、開設から早7年を迎えました。

 歩んできた環境や生活スタイルが違う様々な方が笑顔で積極的に自由に、また体調に合わせてプログラムを選択し取り組んでいただく為のお手伝いをしたいとの思いをベースに「男女別の浴室、女性は完全同性介助等の配慮の上、時を構わず入浴可能な天然温泉」、「新鮮な地元食材を使った手作りの食事」、「自分のことを自分で行おうとする気持ちを尊重する生活トレーニング」、「自分で選び夢中になれる料理・裁縫・アート教室、運動プログラムなどの遊びリハビリ」、「プロによるマッサージ」、「身体を動かすことで稼ぎ、喫茶等に使える施設内通貨」等、安全に配慮し多彩な大人向けのプログラムを提供しています。

 「人を信頼し寄り添うこと」、「人の命に向き合い、命の尊厳を守ること」先生方が身をもって教えてくださったことを現場に生かし、「今日が一番楽しかった!」とお客様が笑顔でお帰りいただけるよう、一日でも長く元気に楽しく過ごしていただける施設になるよう、日々模索しています。

 当施設隣に日帰り温泉施設「袋井温泉 和の湯」もございます。ぜひお越しいただけると嬉しいです。
出典:2024年4月発行「聖隷クリストファー大学同窓会 会報Vol.31」