在学生・卒業生の声
在学生
2年次 新見 友愛さん 静岡県立浜松湖南高校出身
2年次からは専門的な学修が始まるため、時間を有効に活用し、より深い知識を身につけていきます。
3年次 荒橋 飛羽さん 静岡県立磐田北高校出身
3年次から始まる領域別実習には不安もありますが、これまでの学びを活かして実践できることに対して、期待も感じています。患者さんと直接かかわるなかで、さらに深い学びが得られるよう、事前準備をしっかり行いたいと思います。
4年次 梅原 まほろさん 静岡県立清流館高校出身
4年次では、誰からも信頼され、個別性に合わせた看護が提供できる「理想の看護師」に近づけるように日々努力を重ねていきます。
4年次 杉本 満彩さん 愛知県立豊橋東高校出身
これからも患者さんの思いに寄り添える看護師をめざして、日々の勉強を頑張ります。
卒業生・修了生
看護師
聖隷三方原病院 看護師
鈴木 佐綾さん 2015年度卒業(聖隷クリストファー高校出身)
私は小児科・耳鼻咽喉科・形成外科の混合病棟に勤めています。子どもからお年寄りまで幅広い年代の方と接することができるのが特徴であり、魅力であると感じます。また、周術期から終末期の患者さんなど幅広い疾患に対応できる知識と技術を身につけることができます。幅広い年齢や疾患の患者さんとかかわるため、患者さんそれぞれに何が必要なのかを考え患者さんや家族の方に安心して入院生活を送ってもらえるように看護をしていくことにやりがいを感じています。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
学生の頃に小児科に興味を持ちました。しかし小児科だけでなく成人領域における看護も学びたいと思い、小児科と成人の混合病棟を希望しました。働いていく中で、学生の頃にあまり耳にすることのなかった形成外科の分野に興味を持ちました。創がきれいに治り笑顔で退院される患者さんを見ていく中で、創に対する知識を深めたいと思い当院で行っている特定行為研修に参加することを決めました。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
特定行為研修で得た学びや知識を向上させていきたいと考えています。またこの学びを病棟スタッフや患者さんに還元出来るように勤めていきたいと考えています。
後輩へのメッセージ
看護師は精神的、肉体的にも大変な仕事ですがそれぞれの領域にたくさんのやりがいがあると思います。学生時代は自分自身の興味ややりたいことに迷うことがあるかもしれませんが、少しでも興味があれば何事も挑戦することをおすすめします。実習や勉強など大変な時期だとは思いますが、周りの人と支え合い、目標に向かって頑張ってください。
助産師
聖隷浜松病院 助産師
園部 彩乃さん 2014年度卒業、2015年度助産学専攻科修了
(光ヶ丘女子高校出身)
助産師の仕事は、妊娠期から出産後の健康指導、乳房ケア、新生児のケアなど多岐にわたります。私の働く職場では、さまざまな環境で、妊娠・出産を迎え、育児をしていく妊産褥婦がやってきます。
助産師として、妊娠期から産後を見据え、一人ひとりに合わせたケアや指導しています。時に妊産褥婦にとって思い通りにいかずに悩むこともありますが、一緒に考え支援していきます。退院後育児をしている様子を外来で見かけると助産師としてかかわれたことにやりがいを感じます。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
助産師の資格を取得しようと思った理由は、自分の母親の出産体験を聞いたことです。
当時は、夫立ち会いの出産はなかったため、母親はひとりで陣痛を耐え忍んでいたようです。そんな母親に声をかけ、元気づけ、サポートしてくれた助産師さんの話を聞き、助産師とはどんな仕事であるのかと興味をもったのがきっかけです。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
具体的なキャリアは決まっていませんが、現在実施している妊婦健康診査での超音波エコーの知識・技術を高めていけるような資格取得に挑戦していきたいと思っています。また、出生前検査やそれを受ける妊婦とその家族に対するケアについて興味があるため、学びを深めていきたいと考えています。
後輩へのメッセージ
女性のライフイベントである妊娠・出産に立ち会うことのできる仕事はとても貴重であり、やりがいも感じられる職業であると感じています。助産師という仕事に少しでも興味がある皆さん、是非、助産師になって一緒に働ける日を楽しみにしています。
保健師
静岡県賀茂健康福祉センター(静岡県賀茂保健所) 保健師
相良 珠希さん 2022年度卒業(静岡県立島田高校出身)
保健所の精神保健福祉班に所属し、こころに不調を抱えた方等を対象に働いてます。
対応する方々はさまざまな経験をしており、一人ひとり背景が異なります。その中で相手の不安や困りごとを読み取りながら一緒に対応方法を検討したり、地域でどのような支援が求められているか関係機関と協議をしたりしています。
答えが一つではないため難しいですが、「相談してよかった」と対象者に言われた時は、力になれてよかったとやりがいを感じます。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
私たちの仕事がさまざまな年代や性別の方、環境や疾患などのバックグラウンドにとらわれず、一人ひとりにかかわることができると思ったからです。病気を治すことも重要ですが、日々の生活や予防について耳を傾け、ともに考えることができると思い、選択しました。
将来の夢や今後挑戦したいこと
県の保健師は県内を広く異動しながら母子保健、精神保健、地域医療、健康増進とさまざまな分野で活躍することができます。今後、さまざまな分野を経験し、どのような相談が来ても相手に寄り添いながら対応できるようになりたいと思います。
後輩へのメッセージ
保健師は、赤ちゃんから高齢者までさまざまな世代の方を対象に、予防的にかかわることができます。看護師と比べ、仕事内容として見えづらい部分があるかもしれませんが、相談対応をし、「相談してよかった」と言われるたびに、地域で生活する皆様をサポートする重要性を感じています。
資格を取得することは大変かもしれませんが、その分活躍できる場所やキャリアアップする機会が広がります。皆さんもぜひ保健師や聖隷クリストファー大学をめざしてもらえると嬉しいです。
養護教諭
キラリ高等学校 養護教諭
東 那月さん 2014年度卒業(愛知県立豊橋南高校出身)
本校は狭域通信制の高校で、在籍している生徒のほとんどが不登校経験のある生徒です。通信制というと自宅でネット学習というイメージがあるかと思いますが、実際は卒業後の生活を見据えて毎日登校することをめざしています。私はさまざまな経験をしてきた生徒に「学校が楽しい」と思ってもらえるよう、生徒と保護者、担任、スクールカウンセラー、医療機関の架け橋となることを意識しています。以前と比べて登校できるようになった、学校が楽しいと言ってもらえるときにやりがいを感じます。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
私は学校が好きで友人と過ごした学生生活がとても充実していました。単純ですが、このことが養護教諭になりたいと思ったきっかけです。大学卒業後は看護師として働きましたが、その際に乱れた生活習慣によって病気になった患者さんと多く出会いました。若いころから正しい生活習慣の知識があれば病気で苦しむ人が減るのではないかと考え、養護教諭の道に進むことにしました。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
本校は発達障害や精神疾患のある生徒も多く在籍しています。生徒にとって高校を卒業することは大きな目標の一つだと思いますが、私は高校を卒業することがゴールではないと生徒によく話をします。彼らに卒業後に自分で選択し行動するための「生きていく力」を高校3年間で身に付けてほしいと思っています。そのために、障害や疾患について理解を深め、生徒一人ひとりに合った指導や相談活動を行い生徒の自信に繋げていきたいと考えています。
後輩へのメッセージ
私は看護師と養護教諭の資格を取得できることに魅力を感じ、聖隷クリストファー大学に進学しました。看護の実習、試験と並行して教職教養の勉強をすることはとても大変でした。ですが、医療の知識を身に付けたことで、今の仕事に役立っていることがたくさんありますし、私の強みだと思っています。在学中は将来が不安で何度も先生に相談にのっていただきましたが、養護教諭になりたいという強い気持ちがあったからこそ乗り越えることができたと思っています。
専門看護師(CNS)
聖隷三方原病院 急性・重症患者看護専門看護師
桑原 美香さん 1988年度卒業、2012年度修士課程修了
聖隷三方原病院救命救急センターICUに勤務しています。突然の外傷・病気などでドクターヘリや救急車で搬入された方に対応しています。患者の身体状況や患者家族の心理状態も刻々と変化するため常に緊張感があります。私は急性重症患者看護専門看護師として心身のアセスメントを行ない看護や時に治療について提案する役割を担っています。医療だけでなく看護の力で患者は回復することを実感でき、やりがいを感じます。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
看護師経験が10数年過ぎた頃、手術室・カテーテル室・救急外来・ICUなど救急領域で仕事をし、やりがいを感じる一方で、次第に器械や身体だけを見ている自分に葛藤するようになりました。自分が理想とした看護師像は、患者に寄り添える、患者に一番近い存在であったからです。急性期の経験を活かしながら急性期の患者についてもより理解したい、看護を学び直そうと大学院に入り急性重症患者看護専門看護師となりました。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
急性重症患者看護専門看護師となり10年が経ちます。これまでは、院内外の急性期の倫理的問題、フィジカルアセスメントの指導などにかかわってきました。新型コロナ流行の際には新型コロナ重症病棟の立ち上げにもかかわる機会を得ました。また、一昨年には看護師特定行為研修を修了し、より治療に関して介入できるようになりました。私の座右の銘は「日々修行」です。未体験な仕事も新たなチャンスだと思い今後も謙虚に取り組んでいきたいです。
後輩へのメッセージ
急性重症患者看護専門看護師に成るまでの道のりは厳しいものではありますが、それでも、実際に患者の回復に繋がる看護を提供できたときは喜びを感じます。また、私を頼りにしてくれる医師や看護師などスタッフと共にチーム力を高めながら働くことは看護のみならず医療の質向上ともなっています。学びに興味がある方は是非とも専門看護師をめざして下さい。
認定看護管理者
聖隷浜松病院 認定看護管理者
岡田 智子さん 2019年度博士前期課程修了
がん領域内科系病棟で看護管理の仕事をしています。スタッフが患者さんに寄り添った看護を実践したいという思いを実現できるよう、物的・人的資源等を活用して体制を整えたり、素敵な看護実践ができる看護師へと成長できるよう人材育成を行なっています。スタッフが実践した看護は心温まる語りが多く、さらにもっと何かできることがあるのではないかと考えるスタッフの成長を見れることがとても嬉しく、私のやりがいでもあります。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
看護課長を5年程経験した頃、人員不足や業務の繁忙により患者さんに寄り添った看護ができないというマイナス感情を抱くスタッフが多くなっている現状を何とかしたいと思いながらも、私自身も日々多くの役割を遂行しながら目前の対応に追われ、何もできない自分に直面していました。その際、大学院で看護管理を学ぶきっかけを看護部長にいただき、3年間仕事と学業の両立に努め、大学院修了後に認定看護管理者の資格を取得しました。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
病棟課長として、忙しい中でもやりがいを感じながら看護実践できる職場つくりをし続けること、スタッフが実践していている看護がをいきいきと語り、成長できるよう支援したいと思います。また、私自身も看護師として楽しみながら患者への看護実践をしていきたいと思います。
後輩へのメッセージ
学生時代の勉強や実習は大変なことも多いですが、困難な場面に遭遇したとき、試行錯誤し努力した経験や、乗り越えた時の達成感が今後の自分の原動力になると思います。さまざまなことを経験することで多くのことが学べます。それが将来看護師として活躍する際に必ず活かされると思いますので、たくさんの経験を積んでください。
認定看護師
聖隷三方原病院 精神科認定看護師
江原 誠子さん 2003年度卒業
私は聖隷三方原病院の精神科救急病棟で勤務しています。静岡県西部精神科救急基幹病院として、昼夜問わず精神科の治療が必要な患者さんの緊急入院や電話相談に対応しています。急性期の患者さんが入院し、治療と並行して病状のアセスメントから看護介入を行なった結果、病状が改善し無事に退院となったときには達成感を感じました。患者さんの治療が順調に進む経過をみると、看護のやりがいを感じます。
今の領域(職種)に進もうと思った理由)
私が精神科身体合併症病棟に務めているとき、精神疾患を抱える患者さんの身体治療のケアを行っていました。患者さんの中には身体治療の影響によって入院が長期になる事があり、実践しているケアに難しさを感じることがありました。そのため患者さんへ質の高い精神看護を提供したいという思いから、4年前に精神科認定看護師をめざし資格を取得しました。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
院内において精神科医師、他職種と共に活動する精神科リエゾンチームが稼働する予定です。私はそのメンバーの一員として、各病棟へラウンドしその職場のスタッフから精神疾患を抱える患者さんの相談に応じ、必要な支援を提供していきます。院外では、これまでも地域の事例検討会や地域で行う勉強会に参加していますが、地域のニーズに取り組み地域のニーズに対応できるよう活動の場を広げていきたいと考えています。
後輩へのメッセージ
私は看護を実践する上で、患者さんが精神疾患を抱えながら自分らしく生活を送ることが大切だと考えています。そのために私ができる事は、患者さんの意思をしっかりと捉え必要な支援に繋げることや、患者さんを支えるスタッフが精神疾患について知識を持ち、質の高いケアへ繋げられるようにスタッフを支援することだと考えます。認定看護師は多くの役割を持ち、やりがいがあります。今後のビジョンの一つに検討してみてください。
聖隷浜松病院 感染管理認定看護師
眞壁 利枝さん 1999年度卒業
現在は、専従の感染管理認定看護師として感染管理室を拠点に活動をしています。活動は患者さんや医療者、病院を訪れるすべての方々を対象としており、医療関連感染を最小限にするために感染制御チーム(ICT)・抗菌薬適性使用支援チーム(AST)に所属し、医師、薬剤師、臨床検査技師など多職種と連携した活動を行っています。また病院外に出て他の病院や施設など地域の感染対策に貢献するための活動も行なっています。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
役職者になった時に感染管理に関する自分の知識不足、経験不足を痛感しました。患者さんにとって、そしてスタッフにとって、より安全な医療を提供するために専門的な知識を身につけたいと思い認定看護師の資格を取得しました。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
現在特定行為研修を受講しており、感染症患者の看護をよりレベルアップさせたいと思っています。また仲間を増やし、地域全体の感染対策を推進する活動にも力を注いでいきます。
後輩へのメッセージ
私自身元々管理者や専門・認定資格をめざしていたわけではありません。しかし看護師として経験を積むなかで、さまざまな出会いがあり現在に至っています。皆さんも将来それぞれの場で活躍される日がやってきます。いま感じている苦しいことも楽しいこともすべて将来に繋がる大切な経験です。さまざまな出会いや経験を大切に日々過ごしてくださいね。
海外で活躍
Guy’s Hospital(イギリス)
内田 礼香さん 2008年度卒業
現在は、自身の研究テーマであった。「AMBER ケアバンドル」を構築した、現地の病院で働いています。
磐南中央病院 看護師(2024年9月よりカナダに留学中)
名渕 美紅さん 2020年度卒業
患者さんとのかかわりが長期的であり、深い関係性を構築したプライマリケアができることが魅力です。また、仕事以外にプライベートで自分の時間が確保できるため、興味がある勉強会に外部も含め自分の意思で参加でき、プラスアルファの資格取得や、自分が開きたい勉強会の開催にも協力してもらえるところです。
今の領域(職種)に進もうと思った理由
新人看護師として1年間、急性期を経験し、入院から退院までの患者さんの流れを掴んだ上で、患者さんとより近い距離で長期視点の看護がしたいと思い、療養病院への転職を決めました。また、ワークライフバランス的にも英語と看護の両立ができる職場が条件だったことも理由の一つです。
将来の夢や今後挑戦したいこと(これからのキャリアプラン)
2024年の9月にカナダで看護学生としての学びを始めます。その後は、看護師として現地で働いたのちに、日本とカナダの看護比較や、双方の知識や技術の発展に寄与できたらと思っています。また、認知症ケアに興味があるため、カナダの認知症村に近いものを日本で再現できないか模索してみたいなと考えてます。
後輩へのメッセージ
皆さんきっといろんな背景があって看護学部にいるかと思います。学生時代に想像しきれ
るほど看護学はそシンプルじゃないですが、働き始めると業務に追われて理想のキャリア
を考えにくくなります。学生のうちから、どんなキャリアに興味があるのか広い視点で探
してみてください。海外でも慢性期でも、大学院でも、他職種でも。なんでもとりあえず
触れておけば、働き始めてから助けてくれるような情報になるかもしれません。
大学教員
聖隷クリストファー大学 看護学部助教
河野 貴大さん
2011年度卒業、2019年度博士前期課程修了、2024年度~博士後期課程在学中