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学部・大学院・専門学校

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カリキュラム・学びの紹介


ページ内目次


カリキュラム

授業ピックアップ

音声学・音韻論(1年次)

発話を聞き取り、国際音声記号で記述して分析する方法を学びます。話すときの発声発語器官の運動をエレクトロパラトグラフィ(EPG)を用いて可視化し、発話の生理学的な特徴を理解します。日本語の発音の特徴やイントネーションなども学びます。
認知心理学/学習心理学/心理測定法(2年次)

言語聴覚士がかかわる対象者やその家族はさまざまな悩みを抱えています。そのため、言語聴覚士には心理学の知識やカウンセリングの技術なども求められます。言語聴覚士に必要な心理学の基礎的知識や心理検査なども多くの科目で学びます。
高次脳機能障害学(3年次)

脳に損傷を受けると、記憶が悪くなったり、道具の使用法がわからなくなったりと、さまざまな症状が現れます。高次脳機能障害学では、脳損傷による症状を症例を通して学修します。また、評価に基づいた治療法を学びます。
発展的言語聴覚療法学(4年次)

言語聴覚療法を実施する際は個別プログラムを立案します。より効果的で発展的な言語聴覚療法が提供できるように、先進的な言語聴覚療法、臨床研究方法、倫理的視点などを学びます。言語聴覚学の先進的理論についても学びを深めます。

学びの紹介

1年次から4年次を通して、教員はもとより、医療・福祉・教育の第一線で活躍している講師陣から、基礎知識や最新のトピックを学びます。さらに、対象者やその家族、言語聴覚士やその他の専門職と直接かかわることを通して学ぶ機会が、授業や演習・実習科目で多数あります。「体験から考え学ぶ言語聴覚療法」が少人数だからこそ実現できています。臨床を感じ、臨床から学び、隣人愛を体現できる言語聴覚士をめざします。

学内教育

失語・高次脳機能障害治療演習(3年次)

2年次の「失語症学」で得た知識や考え方をもとに、3年次の演習科目では失語症の方に対し小グループで評価から訓練までを行います。臨床場面と同様に初回面接から始めて、4週間で臨床評価と訓練を実践的に学びます。
小児聴覚障害演習(3年次)

実際の聴覚障害児の協力を得て、聴力検査や言語評価、訓練・指導を行います。聴覚障害に関する知識に加え、子どもの言語発達や構音などさまざまな知識を統合し、聴覚障害児の評価や訓練、家族の支援について考えます。
言語聴覚障害学総合演習(3年次)

3年次と4年次の臨床実習に向け、病院臨床を想定した演習を行います。この科目では学修したすべての分野を総合して考え、実践する力を養います。またOSCE(臨床実習に必要な実技試験)で、検査手技や知識を評価し、修得状況の確認を行います。

学外教育

4年間を通して行う臨床教育
学内で学修した知識や技術を再確認し再統合を行うため、学外の実習指導者の指導のもと実際の対象者と接しながら学修します。1年次は病院や施設等で「臨床言語聴覚療法基礎実習」を行い、将来の目標を明確にし、今後の学修内容・学修目標を明らかにして学内教育につなげています。また、2年次は保育園において園児とかかわりつつ子どもの発達や支援を考えることを体験する「言語発達障害学基礎実習」があります。さらに、3年次と4年次は「臨床言語聴覚療法評価実習」と「臨床言語聴覚療法総合実習」で、言語聴覚療法の評価や訓練を、対象者や家族、他専門職との相互関係を通して学修します。言語聴覚士としての基本姿勢や対応、知識や技術を学内教育と連動させて段階的に学びます。
実習指導者との連携教育
学外で行う臨床実習は、聖隷関連施設や県内の病院をはじめ、全国各地の病院・施設で、言語聴覚士である実習指導者のもとで学びます。実習期間を通して、教員は実習指導者と指導内容や実習状況を共有し、常に連携をとりながら実習を支援しています。それぞれの学生が充実した実習を行い言語聴覚士として大きな学びが得られるように助言しています。
(2023年度)
学年 実習名 期間
1年次 臨床言語聴覚療法基礎実習 1週間
2年次 言語発達障害学基礎実習(保育園) 1週間
3年次 臨床言語聴覚療法評価実習 2週間
4年次 臨床言語聴覚療法総合実習I
臨床言語聴覚療法総合実習II
6週間

4年間を通したキャリア支援

本学科では、各授業科目や臨床実習において、実際の言語聴覚療法や言語聴覚士に多くかかわるほか、第一線で活躍している言語聴覚士や卒業生による講演会、患者会への参加、臨床見学など、さまざまな学修の機会を設けています。
学生が自分の将来を見据えて、めざす言語聴覚士像や働き方、生き方について考え、自己のキャリアを設計する力を身につけるため、4年間を通じてサポートを行っています。
就職講演会

定期的に、多様な分野で活躍している現場の言語聴覚士の方の講演を行っています。講演では就職体験談や言語聴覚士としての業務、やりがい、現場が求める人材等について、話をしていただいています。低学年は卒業後の進路を意識して学生生活の過ごし方を考える機会に、高学年では卒業後のビジョンや進路を明確にする機会になっています。
失語症グループ訓練

在宅生活されている失語症の方を対象に大学でグループ訓練を実施しています。グループ訓練を企画して実践するなかで、それぞれの方のコミュニケーション障害に合ったかかわり方を学ぶ良い機会となっています。また、対象者や家族の方々とのかかわりを通して、その方々の心情に触れ、言語聴覚士としての姿勢を考えることにもつながっています。
きこえとことばの相談室

学内で行っている「きこえとことばの相談室」では、言語聴覚障害のある子どもや大人の方々の相談を受けています。教員が必要に応じて評価や訓練を実施することもあり、教員の臨床場面を見学できる機会になっています。教員の臨床を見て直接指導を受けることで授業で学んだことをさらに深く学修することができます。

国際教育

国家資格をもつ言語聴覚士が輩出されて約20年が経過しました。医療・福祉・教育等さまざまな分野で言語聴覚士が活躍しています。これからの国際社会で言語聴覚士に求められることは、これまでに日本が蓄積してきた技能や理論を世界の人々に使うことです。本学では、国際的に活躍できる知識と技能、コミュニケーション能力を兼ね備えた言語聴覚士の育成をめざしています。
アメリカ言語聴覚学研修
University of Hawaii at Manoa( ハワイ大学マノア校)John A Burns School of Medicine
Department of Communication Sciences and Disorders

国際的視野をもった言語聴覚士を育成することを目的に、ハワイ大学医学部コミュニケーション障害研究科で研修を行っています(「国際リハビリテーション研修」1単位)。研修生として、英語での授業の聴講や附属クリニックにおける訓練場面の見学、教育・福祉関連施設への訪問等、多彩な研修プログラムに参加します。国際水準の教育を受け、海外の言語聴覚士養成や言語聴覚士の活動を知ることで、自身がめざす言語聴覚士の理解を深めます。また、ハワイ大学の学生との交流を通し、コミュニケーション力を向上させます。異文化の理解と共感、そこからの自国文化の再認識により、グローバルな視野を養います。プログラム終了後、修了書が授与されます。