聖隷クリストファー大学 リハビリテーション学部理学療法学科卒業聖隷クリストファー大学大学院 博士前期(修士)課程リハビリテーション科学研究科修了を見出すことができずにいました。しかし、大学院在学中であった実習担当の先生から、PICOに基づいた患者様の臨床問題や疑問点に関する情報の検索、整理の仕方を指導して頂き、不十分ながらも自分が理解できた考察を組み立てることができました。自身の考察に沿った適切な理学療法を患者様に提供できているという実感を得られた時、理学療法の興味深さを感じました。より理学療法を追求していけば、自身を成長させることができ、より質の高い理学療法を提供できるようになれるのではないかと考え、大学院進学を決意しました。 実際に臨床を続けていく中で、腰痛や膝痛を訴える患者様の多くは不良姿勢の方が多いのではないかと感じました。姿勢について文献検索を重ねる中で、なぜ姿勢が悪くなるのかという疑問を持ちました。デスクワークや車社会という生活背景の影響により、現代人は常日頃から座っている時間が長いことが原因の一つではないかと考え、大学生を対象に活動量計を用いて座位行動時間と姿勢について検討しました。今後は修士の経験を活かし、臨床現場で測定を行い、患者様や利用者様の生活に役立てるような研究活動を行っていきたいと考えております。 私は常葉大学リハビリテーション病院に勤務しており、回復期リハビリテーション病棟、外来リハビリテーションを担当しております。回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または運動器疾患などに対して、多くの専門職種がチームとなって集中的なリハビリテーションに取り組むことで、患者様の早期回復と家庭復帰、社会復帰していただくことを目的とした病棟です。チームの一員として、多職種の専門領域を互いに理解し合いながら考察していく必要があるため、多大な情報整理が求められます。外来リハビリテーションでは、回復期リハビリテーション病棟の対象疾患以外の患者様も担当させて頂く機会があり、多岐にわたる知識が必要になると考えております。以上のことから、理学療法は多量な情報を限られた時間の中で整理し、臨床推論を組み立てることが重要と感じております。一年目の時は推論の組み立てに苦労しましたが、今では責任を持って理学療法を実施しております。今こうしてやりがいをもって働くことができているのも、大学院での学びがあったからこそだと思います。 私は実習の時、理学療法に必要な情報の多さに圧倒され、自分の中で整理することができず理学療法のやりがい常葉大学リハビリテーション病院リハビリテーション科理学療法士影山 哲也様10修士の経験を活かし、患者様や利用者様の生活に役立てるような研究活動を行っていきたい活躍する卒業生・修了生
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