クリストファー Vol.12
16/20

 2019年の夏、静岡県内の社会福祉協議会で「社協マン・社協ウーマン」として頑張っている卒業生による勉強会、「聖隷社協会」が発足いたしました。 「社会福祉協議会(以下「社協」)」とは、全国の各都道府県、各市町村に1か所設置されている地域福祉推進の中核的な役割を担う民間組織で、「地域共生社会」構築が叫ばれるなか、地域生活上の課題を抱える個人、世帯に対する相談支援から、既存の制度で対応できない生活課題解決のための新たな社会資源の開発、さらに誰もが安心して暮らせる福祉コミュニティづくりまで、ますますその活躍が期待されています。  Q1)どのように「聖隷社協会」は発足したのでしょうか。   本学から社協に就職した卒業生はこれまで20名ほどですが、社会福祉・地域福祉政策の変化とともに求められる社協の役割も変化することから、送り出し側の大学(とりわけ地域福祉担当教員)の責任として「卒後教育をしっかり行わなければ」との思いをずっと抱えてきました。そうした中、菊川市社協の後藤さんが発起人として名乗りをあげてくれたことでようやく実現しました。  Q2)どのような人が参加しているのでしょうか。   経験年数でいえば2年から14年の卒業生約10名がメンバーとなっています。 社協の特徴として業務の幅が広いので、コミュニティ・ソーシャルワーカーとして個別の相談支援からつながりづくりを中心に担当している人もいれば、コミュニティワーカーとして住民主体による地域福祉活動推進を担当している人、また社協組織のマネジメント部門で活躍している人までさまざまです。  Q3)これからの期待   この1年間はコロナ禍で社協業務が多忙を極めるようになったことによりしばらく休眠状態となっていますが、この春、卒業生5名が新たに社協に就職することもあり、今後は年に2回でも3回でも勉強会を開催し、学習・研修の場となることはもちろん、卒業生にとって「心のより所」になってくれれば、と大いに期待しています。社会福祉学部 学部長・教授 佐藤 順子※写真は2019年度の様子16卒業生による勉強会のご紹介聖隷社協会

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る