クリストファー Vol.12
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聖隷クリストファー大学看護学部看護学科卒業聖隷クリストファー大学大学院博士前期(修士)課程看護学研究科在学中 現在はご縁があり、聖隷クリストファー大学の助手として保健師課程にいる学生の演習、実習指導や授業のサポ―トに入らせていただいています。私自身が保健師教育をするというイメージはありませんでしたし、『教育』をする立場としては身分不相応だと感じながらも、多くの先生方のサポートを頂きながら仕事をしています。その中でも保健師業務の現場に近い教員として、学生に対して保健指導等の行動変容を促す技術を伝えることや、私自身が感じている保健師の魅力を伝えることで、教育の一助になればと考えています。また2021年度より本学大学院への進学も決まり、本学の先生方より研究の手法をご教授いただいています。教員になる前には短い時間ですが、臨床の看護師や他市町の保健師を経験させていただきました。どの組織や職種でもアプローチは異なれど、対象の方へ真■にかつ悩みながら向き合って行く姿勢を目の当たりにして、私を指導していただいた方々、医療や保健の現場で働いている方に還元をしていきたいと強く感じました。現場のニーズとブレがないような研究をしていくため、現場の専門職の方と密に連携、情報交換を行い考え続けていきたいと思います。 私は2010年に聖隷クリストファー大学看護学部に入学しました。当時の保健師教育の入り口である「地域看護学概論」の授業で保健師の役割や仕事を学び、臨床での看護師とは異なる、保健師の地域にアプローチをする看護に魅力を感じ、大学1年時より保健師を目指すようになりました。 大学を卒業後、静岡県中部の牧之原市で保健師として採用していただき、入職1年目は小さいお子さんがいる親を対象とする母子保健係に配属され、乳幼児健診や予防接種業務など保健師としての対人支援や公務員としての事務を経験しました。新生児訪問指導や母親との面談、ケースワークなどセンシティブな業務も多く、一般的には母子保健の分野には男性保健師の配置は少ないため、貴重な経験をさせて頂いたことに大変感謝しています。4年目からは大人の健康支援を行う成人保健係に配属され、実習指導を担当し実習生と関わらせていただきました。検査値データを対象者の方にイメージできるように伝えることや、実習生が対象者に行う健康教育へのアドバイスなどの経験を通して、対象が小児から高齢者、男女であれ保健師が情報を伝えて行動変容を促す技術は、保健師の根幹となる能力であると学ばせていただきました。聖隷クリストファー大学 看護学部 公衆衛生看護学 助手遠山 大成09常に医療、保健の現場のことを考えた教育・研究をしていきたい

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