学園のシンボルマーク・「クリストファー」の意味
シンボルマークの由来
最後の晩餐のとき、主イエスは「食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い」自ら進んで下僕の業を行いました(ヨハネによる福音書第13章より)。
以上のような聖書の記述に基づき、故アルバート・アットウェル博士くアメリカ人1978~1981年聖隷学園に奉職〉により1980年に聖隷のシンボルマークが考案されました。このシンボルマークの外側の二重円は、最後の晩餐で主イエス・キリストが弟子たちの足を洗った「たらい」を表しています。内側の3つの円は、聖隷グループが使命とする医療(赤)、福祉(緑)、教育(青)を象徴しています。中央の十字架はキリスト教を示し、聖隷のすべての事業がキリスト教会の中から始まったことを示しています。
クリストファーとは
聖隷クリストファーは「聖隷」と「クリストファー」の2つのことばからなり、いずれもイエス・キリストにちなんだ意味がこめられています。「聖隷」とは「聖なる神の奴隷」を意味しています。新約聖書ヨハネによる福音書第13章には、最後の晩餐のとき、主イエスは「食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い」とあります。当時、人の足を洗うのは奴隷の仕事でしたが、キリストは弟子たちに行動でもって最後の教えを示しました。聖隷学園を創設した長谷川保をはじめとする青年キリスト者たちは、この教えを自分たちの理想の生活と考え、聖なる神の奴隷として生きようと決意し、自らを「聖隷」と呼びました。これが「聖隷」の語源です。
「クリストファー(Christopher)」とは3世紀頃の殉教者の名前で「キリストを運ぶ者」を意味します。世界でもっとも強い人に仕えたいと願う彼が、王様や悪魔の家来を経て、最後にたどり着いた師がキリストであった、という伝説があります。彼は少年に姿を変えたキリストを、そうとは知らずに背負い川向こうまで運びますが、その少年は誰よりも重かったのです。それはキリストが世界のすべての人の罪と苦しみを背負っていたからです。
聖隷の創立者 長谷川保はクリストファーがキリストを大切に背負ったように、様々な人の気持ちや痛みを理解できる、愛の心を持った人間に育ってほしいという願いから「聖隷クリストファー」と命名しました。