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聖隷クリストファー大学 大学院


看護学研究科



研究科長メッセージ

多様な社会的ニーズに応える高度実践看護職の育成

研究科長/樫原 理恵

看護学研究科は建学の精神に基づく「生命の尊厳と隣人愛」に基づき、社会の変化に伴う高度かつ専門的な看護実践者の育成をめざしています。日々の看護実践や教育活動の中で生まれた気づきや課題について、論理的な思考を持ち、他者と協働して学修することができます。本学では長期履修制度や科目等履修制度を設け、在職しながら学びを継続する環境を整えています。大学院への進学は、自分自身の看護への大きなチャレンジです。2024年度には住民の健康を守るための医療提供の不足という課題に対応するための看護人材を育成するため、プライマリケアNP教育課程を開設しました。

研究科の特色

複雑・多様な医療ニーズに対応できる質の高い看護専門職者の育成
わが国では、疾病構造の変化に加え、未曽有の高齢社会の到来を目前に控えて、保健医療および福祉のさらなる充実が急務となっています。とりわけ人々が健康な生活を営むこと、あるいは病や心身の障害にもかかわらず人間としての尊厳に満ちた生活を営むことを援助する看護の役割は大きく、高い倫理観と研究能力を有し、多様性に対応できる質の高い看護専門職の育成が求められます。
社会の要請に対応した6つの高度実践看護師教育課程の設定
博士前期課程では、ますます高度化し専門化する看護の分野における人材の育成に貢献するため、これまでにがん看護、老年看護、慢性看護、急性看護、小児看護、在宅看護の各領域において日本看護系大学協議会により専門看護師(CNS)教育課程の認定を受け、専門看護師の養成を行ってきました。
専門看護師に対してはキュアとケアの融合を高度な知識と技術で具現化し、医療チームの一員としてますます複雑化する医療・看護ニーズに対応する役割が求められるようになってきており、専門看護師(CNS)教育課程についてはより実践力を高める教育内容に充実させた「38単位制の高度実践看護師教育課程」への移行が求められています。
本研究科においても38単位制に対応したカリキュラム(高度実践看護コース)を構築し、6領域が認定を受けています。
多職種連携・協働を基盤とする高度専門職業人の育成
博士後期課程では、建学の精神である「生命の尊厳と隣人愛」の理念のもとに、優れた専門性と研究能力を備え、多職種連携・協働を基盤とする高度専門職業人を養成することにより、社会の健康に対する課題に応え、クライエントのQOLを高める方法の探索と開発に取り組みます。

TOPICS

本学の看護学研究科は建学の精神に基づく「生命の尊厳と隣人愛」に基づき、看護学分野におけるより良い実践に必要な課題を明確にするとともに、課題解決に向けて探求する能力を育成するための修士論文コース、社会の変化に伴う高度かつ専門的な看護実践者の育成をめざした、地域に必要な看護師を育成する高度実践看護コースが設置されています。 
本学の高度実践看護コースは、2006年度にがん看護学領域でCNS:専門看護師の育成が開始され、現在は6つの看護学領域のCNSプログラムを設置しています。2024年度には高度実践看護コースに、地域で活躍できる看護人材の育成をめざして新たにプライマリケアNPプログラムを開設しました。

高度実践看護コース

専門看護師(CNS)プログラム
CNSに求められる卓越した看護実践力、相談、調整、倫理調整、教育、研究を遂行するための能力を獲得するための教育内容を準備し、本課程終了後にはCNSの受験資格を得ることができます。
プライマリケアNPプログラム
NPに求められる臨床判断、治療の管理、治療効果の判断を自律的に実践する能力、医師並びに多職種と連携・協働する能力、対象者の意思決定を尊重しながら医療・看護を実践する能力、実践課題を解決するための研究能力を育成するための講義・演習・実習科目を準備し、本課程修了時にNPの受験資格を得ることができます。
高度実践看護コース設置領域
専門看護師(CNS)プログラム 在宅看護学領域 老年看護学領域 慢性看護学領域
急性看護学領域 がん看護学領域 小児看護学領域
プライマリケアNPプログラム プライマリケア看護学領域

教育課程

博士前期課程

  • 標準修業年限/2年(長期在学コースの場合3年)
  • 学位の種類/修士(看護学)

高度実践看護師
高度実践看護師になるためには以下の3つをすべて満たしている必要があります。

  • 高度実践看護師教育課程をもつ大学院博士前期課程(修士課程)で、必要な単位を習得して修了していること。
  • 看護実務経験が5年以上あり、そのうちの3年以上は専門とする特定分野の経験であること。
  • 専門看護師は、日本看護協会で行う、認定試験に合格すること。認定後も、5年ごとに更新審査を受ける必要があります。
本学の領域 専門看護分野 修了者数
がん看護学 がん看護 20名
慢性看護学 慢性疾患看護 4名
急性看護学 急性・重症患者看護 1名
小児看護学 小児看護 5名
在宅看護学 在宅看護 1名
認定看護管理者
博士前期課程看護管理学領域を修了し、日本看護協会の認定審査に合格することで、「認定看護管理者」の資格を得ることができます。本学では、看護管理学の基本概念である「看護サービス」「組織」「環境」を結ぶ「管理過程」「経営管理」に関する理論的な探求を通して、革新的かつ創造的な看護管理者や看護管理学研究者の育成を目的としています。

認定看護管理者とは:看護師として5年以上の実践経験(そのうち3年以上は看護師長相当以上の看護管理の経験)をもち、日本看護協会が定める465時間以上の認定看護管理者教育を修めるか、大学院で看護管理に関する単位を修得して博士前期課程(修士課程)を修了した後に、認定看護管理者認定審査に合格することで取得できる資格です。

■修了者数(2009~2022年度修了)12名

博士後期課程

  • 標準修業年限/3年(長期在学コースの場合4年)
  • 学位の種類/博士(看護学)

博士前期課程/博士後期課程