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聖隷クリストファー大学 大学院


高度実践リハビリテーションコース



聖隷クリストファー大学は、「生命の尊厳と隣人愛」を理念に掲げ、長きにわたり多くの専門職を輩出してきました。大学院リハビリテーション科学研究科では、科学的思考力と研究力を有する高度専門職者を育成し、学問の発展に資する活動をしてきました。近年では、研究者や教育者の育成に加えて、より高い臨床力の向上をめざした高度実践専門職者の育成を大学院教育に望むニーズがあります。加えて、アジアを中心とした各国からもわが国の高い臨床実践力を学びたいニーズがあります。これらのニーズに応え、各地でリハビリテーション医療をさらに発展させられる人材育成をすべく、このたびリハビリテーション科学研究科に日本初の「高度実践リハビリテーションコース」を設置いたします。
臨床経験豊富な本学教員とともに、卓越した臨床ができる高度実践専門職者の育成や臨床力の発展をめざします。

開設の目的

リハビリテーション科学研究科では、2006年の開設以来卓越した思考力や研究力を備えた専門職者を輩出し、多くの修了生が研究者や大学教員として活躍しています。また、本学から育った「知」が国内外で広く活用されています。私たちは次なるステップとして、高度実践リハビリテーションコースを設置し、高い実践力と臨床思考力を兼ね備えたリハビリテーション専門職者の育成をめざします。臨床力の高い教員が開設する6つのプログラムにより、あらゆる場面で必要とされている高度実践専門職者を育成します。

コース概要

コースの内容

高度実践リハビリテーションコースは、臨床実践や臨床技能向上をめざすコースです。臨床経験豊富な講師陣が、連携施設等で演習・実習・アクティブラーニングを通じて実践教育を行います。大学院生は、一連の学びを課題研究論文としてまとめ、修士の学位審査を受けます。本コースは実践を重視した6つの教育プログラムで大学院生の臨床力を高めます。

育成する人材

リハビリテーション科学・医療の発展は目覚ましく、理論と同時にさまざまな治療法が考案されています。治療法のアップデートは常に必要であり、同時に人を診る力も大切です。高度実践リハビリテーションコースでは、演習や実習を通じて高度な実践力を有する人材を育成します。

カリキュラム例

新生児リハビリテーション学 <2単位>
授業形態:アクティブラーニングによる講義

胎児・新生児の生理学、神経行動発達学、対象となる児の病理・病態、デイベロップメンタルケア、発達評価、発達支援と親子の関係性支援、及びリハビリテーションに関する実践に必要な基礎知識を習得する。

高度リハビリテーション実践演習(摂食嚥下プログラム) <2単位>
授業形態:連携施設又は受講生の勤務先病院でのOJT(On the Job Training)

摂食嚥下障害の臨床理論、評価結果の分析、治療のプランニング、治療手技など
摂食嚥下リハビリテーションに必要な実践力を習得する。

プログラムと指導教員

新生児

新生児医療の発展により、NICU(新生児集中治療室)から、発達支援及びリハビリテーション、フォローアップ、そして地域療育まで一貫した取り組みがなされるようになってきました。プログラムでは、NICU・GCU、フォローアップ外来及び継続的リハビリテーションにおける新生児及び乳幼児の発達支援とリハビリテーションの実施に必要な専門的かつ実践的な評価と治療・支援の理論と技能の取得をめざします。そのため、演習実習は協力病院及び受講者の勤務先病院にて行います。

大城 昌平 教授 博士(医学)
理学療法士、Developmental Specialist
日本理学療法士協会/日本リハビリテーション医学会/日本周産期・新生児医学会・日本新生児成育医学会

発達障害

日本作業療法士協会の重点課題・行動目標の中に、地域共生社会に貢献できる人材育成、学校教育領域への作業療法士の参画促進と明記されています。昨今では学校作業療法という言葉も使われ始めました。こども園や学校、福祉、家庭において生きづらさを感じている子どもたちや支援者等に対して、結果思考を重視した作業療法やコンサルテーションスキルの技能の獲得をめざします。なお、実践実習は協力施設、及び受講者の勤務先施設でOJTにて行います。

伊藤 信寿 教授 博士(学校教育学)
専門作業療法士(特別支援教育)
浜松市発達支援教育巡回指導員/日本作業療法士協会/日本感覚統合学会/日本発達障害学会/日本ボバース研究会

摂食嚥下

摂食嚥下リハビリテーションの発展に伴って、新生児から高齢者まで摂食嚥下リハビリテーション提供ニーズが高まっています。私たち「聖隷」は、摂食嚥下リハビリテーションの礎を築き、今でも新しい治療法を開発しつつ全国の摂食嚥下障害を抱える方を治療しています。本プログラムでは、聖隷グループの講師陣とともに摂食嚥下障害者に対してあらゆる対応ができる高い実践力を持ち、必要な方々へトータルにサポートできる人材を育成します。演習や実習は連携施設または受講者の勤務施設で行います。

柴本 勇 教授 博士(学術)
認定言語聴覚士
(摂食嚥下障害領域・日本言語聴覚士協会)
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 評議員 学会認定士/日本嚥下医学会 評議員 認定嚥下相談員/MDTP Certified Clinician

内部障害

内部障害系の疾患や障害の増加に伴い、リハビリテーションのニーズは高まっています。長寿化や生活習慣の変化により、機能回復や社会復帰に向けてリハビリテーションがますます重要となっています。本プログラムでは、呼吸器系や循環器系などの内部障害領域における、リハビリテーションの実施に必要な高度な専門的かつ実践的な理論(知識)と技能の取得をめざします。そのため、演習実習は協力病院および受講者の勤務先病院で行います。

俵 祐一 准教授 博士(医学)
理学療法士、日本理学療法士協会 専門理学療法士
(呼吸、心血管、糖尿病)
日本理学療法士協会 代議員/日本呼吸理学療法学会 理事/日本呼吸ケア・リハビリテーション 学会 代議員/日本呼吸療法医学会/日本心臓リハビリテーション学会/日本摂食嚥下リハビリテーション学会

疼痛科学

本プログラムは、疼痛リハビリテーションの分野で卓越した専門家を養成します。高度な疼痛リハビリテーションを実践するため、様々な痛みを的確に評価し、適切な治療を実践できるレベルをめざします。疼痛患者とのコミュニケーションから、必要な高度な専門職者としての態度や専門的な理論(知識)と技能を習得します。実践実習は協力病院や受講者の勤務先病院でOJTにて行います。

金原 一宏 教授 博士(リハビリテーション科学)
理学療法士、いたみの専門医療者
日本理学療法士協会/日本物理療法学会/日本慢性疼痛学会 評議員/日本ペインリハビリテーション学会 代議員/日本疼痛学会

スポーツ

競技スポーツ、生涯スポーツなど、多くの人々がスポーツに参加しており、スポーツによる傷害への対応の必要性は高まっています。本プログラムでは、スポーツ外傷・障害の予防、急性期への対応、リハビリテーション、パフォーマンスの向上など、スポーツによって生じる傷害の発生からスポーツ復帰まで幅広く対応できるよう、実践的な理論と技能の修得をめざします。演習および実習は、協力および勤務先病院をはじめ、サッカーや野球などの現場でも行います。

根地嶋 誠 教授 博士(リハビリテーション科学)
理学療法士
日本スポーツ理学療法学会(評議員)/日本運動器理学療法学会/スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会(理事)

よくある質問

高度実践リハビリテーションコースには入学定員がありますか?

定員は設けていません。博士前期課程定員15名の中で、希望する方が選択する方式をとります。本コースは「科目履修モデル」とし、高度実践に向け設置した科目を履修することで高度専門職者としての知識と技能を習得することをめざします。

臨床経験が豊富とはいえませんが入学してもよいでしょうか?

高度専門職者をめざすために臨床経験豊富な教員とともに、実践的な理論・演習・実習を通じて臨床技能を高めていただくことを目的としています。臨床経験が長くなくても、「この道のプロになりたい」というモチベーションや目標の方が重要です。

修士論文を書くのでしょうか?

高度実践リハビリテーションコースでは、「高度実践リハビリテーション課題研究」(2単位)を履修して課題研究論文の執筆に取り組んでいただきます。本コースでは、臨床実践を重視することから実習を行います。課題研究論文は、講義や実習で得た臨床理論や臨床技能を基盤に臨床疑問に応える論文を作成して学位審査を行います。

実習はどこで行うのでしょうか?

連携施設か受講者が勤務する施設のいずれかで行います。担当教員が臨床でOJT(On the Job Training)の方式で臨床思考や臨床技能を教授します。