[社会福祉学部] 川向雅弘教授 小羊学園職員研修 研修講師
10月5日(土)、関連法人である社会福祉法人小羊学園の職員研修が、本学を会場に行われ、研修講師を務めました。
テーマ:「制度化」された「意思決定支援」・・・それ以前に取り組まなければならないこと
2024(令和6)年度の障害者総合支援法報酬改定に「意思決定支援」が盛り込まれ、実践現場は、その言葉に翻弄されている様相です。確かに、「意思決定支援」は障害者支援において重要なテーマであることに疑問を呈する余地はありません。
しかし、今回の報酬改正で登場した「意思決定支援」とは、「当事者主体」で議論されたとは言い難く、知的障害者支援における専門性の評価定着を意図した一部の関係者によるロビー活動によって、政治的な側面をもって法律に盛り込まれることになったという経過があります。
今回の研修では、「意思決定支援」という言葉や「ガイドライン」「指針」に振り回されず、「多分誰にもわからないことを無理矢理分かったようにせず」「わからないことはわからないまま」にし、制度上に規定された限定的な「意思決定支援」に踊らされずに、「利用者を深く知る」こと、その実践を現場に定着させていくことを提起させていただきました。
また、浜松市内の先駆的実践例として、社会福祉法人菊水光明会 光明学園から、利用者家族への「ライフストーリーインタビュー」の取り組みを報告いただきました。
テーマ:「制度化」された「意思決定支援」・・・それ以前に取り組まなければならないこと
2024(令和6)年度の障害者総合支援法報酬改定に「意思決定支援」が盛り込まれ、実践現場は、その言葉に翻弄されている様相です。確かに、「意思決定支援」は障害者支援において重要なテーマであることに疑問を呈する余地はありません。
しかし、今回の報酬改正で登場した「意思決定支援」とは、「当事者主体」で議論されたとは言い難く、知的障害者支援における専門性の評価定着を意図した一部の関係者によるロビー活動によって、政治的な側面をもって法律に盛り込まれることになったという経過があります。
今回の研修では、「意思決定支援」という言葉や「ガイドライン」「指針」に振り回されず、「多分誰にもわからないことを無理矢理分かったようにせず」「わからないことはわからないまま」にし、制度上に規定された限定的な「意思決定支援」に踊らされずに、「利用者を深く知る」こと、その実践を現場に定着させていくことを提起させていただきました。
また、浜松市内の先駆的実践例として、社会福祉法人菊水光明会 光明学園から、利用者家族への「ライフストーリーインタビュー」の取り組みを報告いただきました。