運動嫌いが運動をするためには
2021年12月10日更新
私は、運動が大嫌いでした。小学生の頃は、マット運動が特に嫌いでした。前転も後転も目が回ります。学校のマットのカビ臭さと相まって、さらに気持ちが悪くなりました。中学校と高校では、サッカーが上手いと女子からモテますが、私はサッカーが下手クソでした。サッカーが上手い友人を横目に、私の言うことを全く聞かないボールに対して、常に苦虫を噛み潰すような思いをしていました。社会人になっても、しばらく運動嫌いは続きます。私の以前の職場は、毎年チームで地域のマラソン大会に出場していましたが、走るのが遅い私は、同僚からのマラソン大会の誘いを、今思えば非常識なほどに、ずっと断っていました。
「運動をすると健康に良い」というのは、現代では周知の事実です。運動は、生活習慣病を改善し、糖尿病・心臓病・脳卒中などの疾患リスクを下げ、死亡リスクをも低減させます。高齢者の転倒や認知症リスクも下げます。運動が健康に良いことに対して、何も疑う余地はありません。運動の難しいところは、運動が体に良いという情報を知っていることが、必ずしも運動の実施や継続につながらないことです。
そんな私に転機が訪れたのは、恩師からの「皆でフルマラソンに出場するぞ」という指令でした。昨今のご時世からすると、当時の恩師の発言は、パワハラと言われてしまうのでしょうか。確かに当時の私は、いよいよ運動から逃げられなくなり、最初は仕方なく外を走るようになりました。しかしながら、最終的に恩師の指令は、友人・恩師とのフルマラソン完走の思い出にとどまらず、現在の私の運動習慣と健康にまでつながっています。
運動嫌いな人が、運動をするためには、何が必要でしょうか。運動嫌いだった理学療法士の私は、「環境」「友人や仲間」「目標」の3つを挙げます。私は意図せず、恩師からこの3つをいただくことができました。皆さんにも、運動が好きになる良いご縁があることを、祈願しています。
「運動をすると健康に良い」というのは、現代では周知の事実です。運動は、生活習慣病を改善し、糖尿病・心臓病・脳卒中などの疾患リスクを下げ、死亡リスクをも低減させます。高齢者の転倒や認知症リスクも下げます。運動が健康に良いことに対して、何も疑う余地はありません。運動の難しいところは、運動が体に良いという情報を知っていることが、必ずしも運動の実施や継続につながらないことです。
そんな私に転機が訪れたのは、恩師からの「皆でフルマラソンに出場するぞ」という指令でした。昨今のご時世からすると、当時の恩師の発言は、パワハラと言われてしまうのでしょうか。確かに当時の私は、いよいよ運動から逃げられなくなり、最初は仕方なく外を走るようになりました。しかしながら、最終的に恩師の指令は、友人・恩師とのフルマラソン完走の思い出にとどまらず、現在の私の運動習慣と健康にまでつながっています。
運動嫌いな人が、運動をするためには、何が必要でしょうか。運動嫌いだった理学療法士の私は、「環境」「友人や仲間」「目標」の3つを挙げます。私は意図せず、恩師からこの3つをいただくことができました。皆さんにも、運動が好きになる良いご縁があることを、祈願しています。
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